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【2】パドックこぼれ話 〜F1ピープルが話してる旬な話題〜(2011年9月第3週)


2011-9-22 6:00

●ペレスがテストドライブで、フェラーリ入り近し!?
 イタリアGPのあと、フィオラノでフェラーリのテストが行なわれましたね。セルジオ・ペレスが起用されて、チーム子飼いのジュール・ビアンキと並んでテストをして、すわ来季フェラーリ移籍か?と色めき立った人もいますし、可夢偉より先にペレスか?と焦る日本人もいるでしょう。ペレス本人も将来のフェラーリ移籍への望みを口にしたりして。

 いやいや、待ってください。全然そんなことありませんから。

 今回のテストは、あくまでFDA(フェラーリ・ドライバーズ・アカデミー)のプログラムの一環としてのテストです。フェラーリのステファノ(・ドメニカリ代表)も「彼らはいずれも力のあるドライバーだが、今回のテストはFDAの育成トレーニングプログラムの一環としてやるものだ」と話していました。

 フェリペ(・マッサ)くんのスピードがちょっともうアレなので、ビアンキが今年のGP2でチャンピオンでも獲っていれば話は違ったんでしょうが、ミスによる自滅などお粗末なレースが多くグロージャンに全く及ばない状態でしたから、どうしようもないですね。

 日本人がフェラーリに乗ることはない、なんて人種差別主義者の日本人もいますが(苦笑)、今のフェラーリにはそんなこと関係ないような気がします。速くて情熱的なドライバーなら、何人でも関係ないでしょう。

 そういう意味では、可夢偉センシュは条件に合っていたりもするのですが、ただ、問題は今のチーム状況。完全にフェルナンド(・アロンソ)を中心とした(というか彼に依存した)挙党態勢になっていて、もう1台のマシンにはどんなドライバーが乗ってもしょうがないような状態です。実は今シーズン中盤にペーター(・ザウバー)さんに「可夢偉との契約をフェラーリに売ってくださいよ。日本のみんなもそれを望んでいますよ」と冗談半分で話したことがあるのですが、ペーターさんは「それは間違いだな。今のフェラーリはアロンソのナンバーワン体制だから、2人のナンバーワンは必要としていない。今のフェラーリに乗ってもダメになってしまうよ」と。

 う〜ん、だからこそ来季の可夢偉センシュはザウバー残留しか選択肢がなかったし、もう少しチャンスを待つしかないんですよね。願わくば、表彰台とかさらにその上とか、つまり2008年のトロロッソで勝っちゃったセバベ(セバスチャン・フェッテル)のようなサプライズ的な活躍を見せた上で、上位チームに飛び込みたいですね。

(text by Mineoki Yoneya / photo by Wri2)

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パドックのF1関係者たちの間で話されている旬の話題とは? 真面目な話からバカ話まで、他では知ることのできない彼らの本音を、生々しくお伝えします。TV中継では映らない“コース外”の様子、雑誌や普通のウェブサイトには書けない実状を、お楽しみください。
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