モーターを積んだのち、このマシン唯一の駆動系となるピニオンギアとスパーギア(デファレンシャルと共用)のすき間を調整します。このギアのすき間のことをバックラッシュといいます。
バックラッシュが大きすぎても小さすぎても、ギヤをなめて(壊して)しまったり、抵抗が大きくなってしまったりなど、問題が起きてしまいます。
このすき間の目安は「説明書の紙1枚ぶん」とか、「付属部品パッケージの袋1枚ぶん」などの説明が一般的です。他の方法としては1枚多いピニオンをキツキツに組んで、1枚下のピニオンに差し替えるなどの方法があります。慣れてくると、手で回した感触で判断できるようになります。
上級者用の抵抗が少なく効率のよい歯の細かいギヤともなると、組み立てる人で駆動効率が大きく異なることも。同じマシンでも組み上げる人で、全然性能が変わってしまうのです。
F1ではどうなのか分からないのですが、NASCARではフレームが同じでも溶接技術や組み付け方法で性能差がでるそうです。またワンメイクのフォーミュラでも、修理や補強とよばれるモノコックのチューニングで、いろいろできるそうですね。メカニックも工夫しながら戦うんだなぁと感じつつ、頑張ってマイマシンを組み立てましょう!
(photo and text by alabulka)