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【1】いまどこ 〜世界各地からのご挨拶〜(2011年9月第4週)


2011-9-28 6:00

 今週はシンガポールに来ています。

 シンガポールと言えば東南アジアの一大拠点であり、イギリスとも直結している国ですが、実際のところはこの国で暮らす人の大半が中国系の人たちです。彼ら自身は、自分はシンガポール人であって中国人とは違う、と思っているそうですが……。

 実際、中国の人から見てもシンガポール(の中国系)人はライフスタイルやマナーが洗練された印象があるそうです。ただ、我々の目線から見る限り、そんなに大差はないような気もします。

 確かに街のど真ん中ではみんなオシャレで綺麗なファッションをしています。高級ホテルもあれば高級ショッピング街、ビジネス街、色々あるわけですから、当然です。

 でも、肝心のマナーは……正直言って、決して良いとは思いません。街の歩き方だって、エスカレーターの“優先レーン”だって、テーブルマナーだって、結局は中国のそれとさほど変わらないのです。もちろん、シンガポールにも本当に洗練された人はいますが、一般の生活レベルの人たちに目を向ければ、そんな感じです。火鍋の具材の魚介類なんて、テーブルの上に直に殻を剥いて積み上げて食べています。全員が、です。

 一方で、街中の物価はどんどん上昇を続けているなと感じました。東京と変わらないくらいあちこちに乱立するセブンイレブンへ行くと、ペットボトルのジュースが2.8ドル(168円)します。小さなチョコレートバーだって、2ドルほどします。郊外や大型店に行けば安く買えるはずですが、都心のコンビニ価格は東京以上です。この国の物価レベルを考えると、レースが行なわれるサーキットになっているようなあのあたり、街のど真ん中で暮らすというのは非常にコストがかかることのようです。

 天空プールとカジノが売りのマリーナベイ・サンズができたり、オーチャードロードには高級ブティックが建ち並んだりしている都会的なシンガポールですが、少しだけその裏側に目を向ければ、華やかに飾った見た目だけでは分からない、そう簡単には変わらない人間の“何か”があるような気がします。

(text and photo by Mineoki Yoneya)

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1年中F1を追いかけて世界中を転々としているよねやんが、世界各地の滞在地から近況とその街の様子をお届けします。様々な文化や海外生活の知識、世界中を旅するダイナミズムをお楽しみください。この知識が、あなたの暮らしやお仕事にも役立つかもしれません。
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