●レッドブルはもうすでにチャンピオン気分? まだチャンピオンが決まったわけでもないのに、シンガポールGPでは初日からその話題ばかり。「目の前のことに集中するだけ」とお決まりのセリフを言い続けてきたセバベ(セバスチャン・フェッテル)もさすがに、「タイトル獲得がかかればいつも以上のプレッシャーがある」と認めました。
とか言いながらも、しっかりと“タイトル決定記念シャツ”と“記念キャップ”をチームの人数分作って持ってきているところがさすが。口ではなんだかんだ言っていても、実際にはもうチャンピオンは決まったようなものだと分かっているのです。
●遊びに来たゲストだらけで大変です シンガポールはモナコGPと並んで各チームのゲストの数が多いグランプリ。なぜなら、サーキットの直近に高級ホテルがあって、レースは夜だし、お客様に楽しんで頂きやすいから。多くのチームがパドック周辺のリッツカールトンやマンダリンオリエンタル、パンパシフィックなどに宿泊し、そのホテル内にイベント会場を設けたりしています。
当然、どのお客様も遊びにいらっしゃるわけで、ただグランプリ週末をサーキットで過ごすいつものレースとはワケが違います。昼間はあちこちで遊び、夕方にサーキットでちらりとレースを見て、深夜まではまた遊び。どのチームのマーケティング関係者もお客様のアテンドで大変で、ジメジメしたシンガポールの気候に、シャツをびしょびしょに濡らしてあちこち駆けずり回っているというわけです。
●パドックの入り口は大渋滞 大勢のゲストが来るからってわけでもないのでしょうが、シンガポールGPで異様に厳重なのがセキュリティチェック。パドックの入り口だけじゃなく、ありとあらゆる観客用ゲートにセキュリティチェックがついており、バッグの中味を開けて見たり、X線装置に通してみたり、ボディチェックをしてみたり。
基本はみんな“ピー”ってなるから、人力でのチェックもずさんであんまり意味はないかも。なのに、これに時間がかかるもんだから、パドックの入口は大渋滞。朝など各チームのメカニックが出勤してくるのが重なる時間なんかは、まさに通勤ラッシュです。
ここまで来ると、ホントに意味があるのかどうか……。
●右京さんが可夢偉をスペシャルアシストする? シンガポールは特別ってことで、フジテレビも大所帯での取材。久々にレース現場にやってきた片山右京さんには、元F1ドライバーとして日本GPと韓国GPでスチュワードをやってくれないかとFIAからリクエストがあったそう。
「じゃあ可夢偉の前のヤツに難癖つけて失格にしちゃおっかな〜。可夢偉をアシストしちゃおっかな〜」
なんて言ってましたが、フジテレビでの出演や、スーパーGTレースの都合もあって、残念ながら辞退したとのこと。日本GPで裏側から支援してくれれば良かったのに!
(text and photo by Mineoki Yoneya)
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パドックのF1関係者たちの間で話されている旬の話題とは? 真面目な話からバカ話まで、他では知ることのできない彼らの本音を、生々しくお伝えします。TV中継では映らない“コース外”の様子、雑誌や普通のウェブサイトには書けない実状を、お楽しみください。
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