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【1】いまどこ 〜世界各地からのご挨拶〜(2011年10月第2週)


2011-10-12 6:00

 今週は鈴鹿に来ています。

 といっても泊まりは名古屋です。鈴鹿市内のホテル事情・交通事情に嫌気がさしたもので(苦笑)。渋滞を避けるために、毎朝6時出発です。とっても眠い毎日です。おかげで渋滞にはほとんど引っかからずに過ごせましたが……。

 鈴鹿は今年も大勢のお客さんが来て盛り上がっていましたが、パドック内の雰囲気は右肩下がりのように感じられます。チームは大事なお客様は鈴鹿じゃなくてシンガポールに呼ぶようになってしまっているし、日本のメーカーが総撤退したことでそちら関係のゲストはいなくなって、一般の方がどういう関係かは分からないけど、ゲストパスでパドックの中にいる感じ。あそこまでドライバーに一気に群がってサインをもらう光景っていうのは、他のグランプリではあんまり見られないですね。パドックの中に入れる人って、普通はチームやドライバーとの関係性が今さらサインをもらうとかいうレベルじゃないですから。

 パドッククラブも寂しい限りでした。1部屋単位で買い上げているのはフェラーリとフィリップモリスのみで、あとはマクラーレンとピレリが半分こ。それ以外はテーブル単位で寄せ集めの部屋だけです。あ、鈴鹿サーキットの部屋もありましたが、それは当たり前ですね。

 フェラーリは何十台も持っているような上得意様がいらっしゃるでしょうし、気合い入れて自腹で購入して来る方もいらっしゃるでしょう。マールボロはプレゼント企画とかメディア招待とかいろいろでしょう。ピレリは今季どこの会場でもパドッククラブを関係者接待に使っているし。そんな中で、日本のスポンサーが少なくないマクラーレンがこれだけ小規模になってしまったというのは、ある種のショックでした。

 それだけ日本にもてなすべきゲストが少なくなってしまったということであり、限られたごく僅かなゲストは、周りに何もなくて名古屋あたりからわざわざ通わなきゃ行けない鈴鹿じゃなく、たとえ飛行機6時間ちょっとかかってもシンガポールの方がよほど豪華に楽しんでいただける、と判断されてしまっているわけです。

 メーカーが撤退してしまったことよりも、こうしてビジネス的観点から見て日本に対する魅力、鈴鹿に対する魅力が急激にしぼんで行ってしまっていることに、危機感を覚えざるを得ません。というか、鈴鹿サーキットの人たちはそういう危機感を持っているのでしょうか……?

(text and photo by Mineoki Yoneya)

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1年中F1を追いかけて世界中を転々としているよねやんが、世界各地の滞在地から近況とその街の様子をお届けします。様々な文化や海外生活の知識、世界中を旅するダイナミズムをお楽しみください。この知識が、あなたの暮らしやお仕事にも役立つかもしれません。
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