「コントロール競争やったら良いんですけどね、タイム競争やから(苦笑)」(2011年 Rd.15日本GP金曜日)
金曜日に130Rで盛大なスピンを演じてしまった小林センシュ。そのままコンクリートゥオールにクラッシュしていてもおかしくない超高速スピンでしたが、抜群のコントロール能力で立て直し、無傷で生還。クラッシュしてたら新型の前後ウイングもバージボードもフロアもダメになっていたかもしれないわけで、このリカバリーが予選の好結果に繋がったのですから、大きな瞬間だったと言えるでしょう(決勝の結果に……じゃなかったのが残念だけど)。
「すごいマシンコントロールでしたね」とフジテレビのアナウンサーにあの調子で褒められて、コントロール競争じゃないから、そんなところ褒めないでくれ、っていう意味で冒頭のコメント。小林センシュらしい、ちょっと照れ隠しもありつつ、結果がすべてだよっていう主張もありつつ。
あのスピンは、強風のせいだったようです。あの時は秒速8〜10mくらいの強い追い風が吹いていて、130Rに入っていった瞬間に風向きが変わるわけで、それでリアのダウンフォースが抜けて、その瞬間にリアが流れてスピン。バルセロナのバックストレートに入る高速右コーナーもそうですが、風が強かったり風向きがころころ変わるようなこういう場所は、どうしようもないですね。
だからといって、マージンを持って走っていたのではタイムは伸びないし、ここぞという場面では全開でいくしかないわけで。
あれだけのスピンを喫していながら、予選ではDRSをオンにしたまま突っ込んでいったのは、さすがでした。「前日いってるだけに恐かったけど(笑)」と小林センシュ自身も言ってましたが(笑)。
(text and photo by Mineoki Yoneya)
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個性的な言い回しで言いたい放題の小林可夢偉センシュの近況を、彼の“可夢偉語録”を中心にお届けします。普段は書けないことも多すぎる彼のコメントですが(苦笑)、ここでは“可夢偉語録”によっていつも以上に彼の素顔をお伝えできるのではないかと思います。
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