●カレンダー中アクセス最悪のグランプリ? ソウルから南に400kmも離れた木浦まで、どのチーム関係者も移動には苦労しています。最も安価でタフなのは、ソウルからレンタカーもしくは高速バスという方法。ただし5時間以上かかります。メカニックとか普通のスタッフはこの方法が多いみたいです。羽田から同じ便で金浦空港に着いたチャンドックは、「これからクルマで行くんだよ。何時間かかるの?」とゲンナリしていました。
ジャーナリストに多いのは、ソウルからKTXで行く方法。3時間ちょっとで割と安い値段で行けるので、好評です。ただし、着いてからの移動がラブホまでタクシーで行くしかなくて面倒ですが……。
ドライバーは光州空港まで乗り継ぎ。しかし小林センシュのようにチームマネージャーの名前で予約されていたためクルマの受け取りに1時間もかかり、木浦のヒュンダイホテルに着いた頃には12時前、という例も。光州からでも1時間ちょっとかかりますから。
とにかく、ソウルからの移動だけはどうしようも大変で過酷なグランプリです。空港からのアクセスという意味では、最悪の部類に入るでしょうね……。
●ラブホ、今年はマシ? 慣れただけ? お馴染みのラブホ利用となる韓国GPですが、さすがに2年目とあってどの関係者も慣れてきた様子。まぁ、中身は割と普通の部屋だったりしますし、今年はアレなアメニティや広告カード、アレなオモチャの自動販売機なども撤去されていましたし……(苦笑)。
しかし食事情はいかんともしがたいらしく、ヨーロッパの人間は苦労しているようです。とにかく韓国料理というのは、彼らにとっては耐えがたいというか、訳が分からないようで、我々から見ればバーベキューと同じじゃないの?と思っても、彼らにとっては全然違うようです。辛いのもダメだし、辛くないのは味がよく分からん、ということで、系統は似ていても日本の食とは雲泥の差だという人が多いようです。
まぁ、木浦で食べるものといったら、焼肉(日本のとはちょっと違って、豚肉主体のBBQっぽい感じ)か魚介類の火鍋系くらい。外国人はそれがダメなので、たいていはハンバーガーかファミレスっぽいイタリアン、ビアホールみたいな店にタムロしているというわけです。
●木曜はノーセキュリティ? 見た目上は割とスムーズに運営された今年の韓国GPですが、昨年とは携わるスタッフがガラリと変わったせいか、裏側では不手際もありました。
たとえば、我々にとってグランプリ週末の初日となる木曜日には、セキュリティスタッフが全く用意されておらず、ピットレーンとパドックの入口のコントロールもできないような状態だったり。金曜のセッションが始まってから初めて、メディアセンターのモニターがおかしいことに気付き、前半は映像が一切見られなかったり。予選の時はコメンタリーブースの電源が落ちて、ISDN回線が機能しなくなったBBCラジオの放送がしばらくストップしたり。夜の木浦へのシャトルサービスが21:45で終了という無茶なスケジュールだったため、日曜夜はメディアから苦情を受けたFIAからの要請で午前2時まで延長されたり。
1カ月半前くらいになって、どんな方法で来ますか? ホテルは? シャトルサービスは必要?なんて問い合わせのメールが、新任のメディア担当者から来るくらいですから、ある程度は覚悟していましたが……。
(text and photo by Mineoki Yoneya)
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