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【5】F1ライフのススメ 〜本能100%フルスロットル、F1物欲番長〜(2011年10月第4週)


2011-10-30 6:00
RACING GEAR別注 Arrows Yamaha A18 Damon Hill 1997

 日本グランプリの少し前に、RACING GEARさんによる別注で発売されたこのモデル。年式からも想像できるように、過去に販売されたミニカーの再生産・販売モデルとなります。このモデルはミニカー収集を始めた2005年頃から、ずっと欲しかったのですが、当時はあまり再販がなく、ヤフオクなどの中古市場でも結構高値で売られていたのです。

 再販する場合には、新しく金型を起こす場合と、旧金型を利用する場合があるのですが、このモデルは金型流用版。つまり昨今の高精度な品質ではありません。しかし当時からハイクオリティだったPMA社なので、十分観賞に堪えられるモデルとなっています。

 また再販されやすいウイニングカーモデルと違い、このマシンの最高リザルトは2位。ポールポジションも無く、チャンピオンシップでもドライバーズ12位、チームランキングは8位という低調なもの。新規金型による生産の可能性は限りなく低いと踏んでの購入です。今後可能性があるとすれば別注YAMAHAパッケージか、デイモン・ヒルのヒストリーかな? そう考えたとしても、可能性が少ない気がしますよね。

 さて、マシンの説明に入りましょう。1997年にアロウズ・ヤマハを駆ったデイモン・ヒルは、前年にウイリアムズ・ルノーで、念願のドライバーズタイトルを獲得しています。しかし、シーズンオフには追い出されるようにチームを移籍することに。当初ジョーダンと目されていた移籍先は、なんとアロウズ。名将トム・ウォーキンショウが率いるチームとはいえ、先が見えないまま臨んだ開幕戦は、107%ルールによる予選落ちを心配するほど、マシンの状況は酷いものでした。

 しかし「チャンピオンを獲得するドライバーは、どんな状況でも1年に1度は驚くべき走りを見せるもの」と、私が考えるようになった事件が、第11戦ハンガリーで起きたのです。予選3番手。もちろんブリヂストン効果もあったと思うのですが、タイトルを争うミハエル・シューマッハとジャック・ヴィルヌーブの真後ろにつけたのです。迎えた決勝では、ウイリアムズ時代にミハエル・シューマッハにやられっぱなしだった印象を吹き飛ばす、圧巻のオーバーテイクを披露。しかも最終ラップまでトップを独走していました。結局ギヤが2速にスタックして、ジャック・ヴィルヌーブに抜かれてしまうのですが、このレースの主役は間違いなくデイモン・ヒルでした。デイモンが最後に少し抵抗し、ジャックが土煙をあげながら追い抜いていったシーンは、今でも忘れられないシーンのひとつです。

 実はこのマシン、もう1つ注目すべきレースがあります。この年の最終戦の予選は、伝説の3台同タイムとなったのですが、実はデイモンは0.058秒差で4番手につけているんですよね。リザルトは残らなかったものの、ポールポジションさえ狙えそうな勢いでした。

 この思い出深いモデルを、自分のミニカースペースに並べられてかなり幸せな今日この頃。思い出のマシンを少しずつ揃え、自分専用の博物館ができていく感覚。これがとっても楽しいんですよ!

『RACING GEAR別注ブリヂストンパッケージ Arrows Yamaha A18 Damon Hill 1997』
販売価格:6500円(税込)
販売場所:RACING GEAR
販売台数:997台

(text and photo by Alabulka)

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F1と名のつくものなら何でも欲しい! F1に関するものなら何でも試したい! 物欲という名の本能に忠実な男、物欲番長がF1関連アイテムを自腹で試しまくり、バッサバッサと斬りまくる。物欲番長の言いたい放題レビューを参考に、“F1のある生活”=F1ライフを楽しみましょう。
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