「シルバーストンの周辺にはロクなホテルがないので、ミルトンキーンズに泊まる」という小林センシュと同じく、我々も泊まりはミルトンキーンズ。レッドブルのファクトリーがあることで有名な工業都市で、わりと新しく作られた街なのでとてもキレイです。なんでも、街の設計は日本人設計者が手がけたのだとか。
青空が広がる中、泊まるのはMercure。といっても、イギリスにありがちな、古〜い建物を改装したホテルで、とてもMercureのスタンダードには届いていない感じ。部屋は狭いし、設備もボロいし、しかも深夜に到着してみれば「予約は承っていますが満室なので別のホテルへ行ってください」……。はぁ!? みたいな。
部屋がなきゃしょうがないので、手配された近くのホテルへしぶしぶ移動して1泊。写真だけ見れば雰囲気良さげなホテルですが、最悪でした。二度と泊まらないでしょうね……。
シルバーストンは前年のコース改修に続き、2011年はピット&パドックエリアを新装。パドックも広くなって雰囲気も新しくなり、なんだかシルバーストンぽくなくなっちゃったよね、という残念な声も。詳しくはレース時の現地直送便でお届けしましたね。
こちら、小林センシュがクラッシュした最終コーナーの宴席付近から(苦笑)ピットビルディングを眺めるの図。路面自体はさらに古いコース時代のままで、結構ヒビ割れとかも残ってますけどね。
しかし、このピットビルディングは異様な形状をしてます。手前が最終コーナーでピットの入口。表彰台も見えます。
ピットレーンは広々。といっても、ピットレーンからピットウォールまでになんだか不思議な空間が。
しかもピットウォールに向かう通路が左右に分かれていて、ちょっと不便。なんでこんなデザインにしたんでしょうか? しかも本コースが上りになっているので、ピットウォールだけは上り、ピットレーンはそのままの高さで進み、出口付近では2階分くらいの高さの差があります。
実質的な最初のコーナーと言えるターン3のアプローチ。こういうサイン、必要なんでしょうかね?
このクネクネが表わす通り、ターン3〜4はフルブレーキングからの急激なシケイン形状で、しかも上り。イン側の縁石内側には巨大な“ソーセージ”が設置されていました。
高速全開のターン1イン側には、3箇所ほどに短い“ソーセージ”。ここまでインカットしちゃったら、間違いなくサスペンション壊しますね。
「なんすか、これ?」と小林センシュが眺めるのは、ザウバーのイラスト。
この人が画家さんで、こういうイラストを描いているのだとか。今回は特別にザウバーのイラストを描いてくれたそうで、「やはりカムイはモナコの活躍のシーンだよね」と。
ザウバーのフィジオセラピストのヨーゼフさん。サンドバッグ? トレーニングにボクシングを導入? と思って「何を運んでるの?」と聞くと「ドライバーたちのユニフォームだよ!」と。いつもこうやって持ち込んでいるそうです。よく見れば確かにナブホルツのロゴが。
改修されてなんだか変な形になったピットレーン。ストウの先のクラブのコンプレックスをショートカットするように、真っ直ぐ最終コーナーイン側へ。
なので、不公平にならないように、制限速度は60km/hになっていました。
シルバーストン名物のひとつが、毎年メインゲートの真正面に置かれるこのへんなタワー。歴代チャンピオン……ではなく、実はイギリスGP優勝者の顔。しっかりと前年勝者のセバベも追加されていました。ここからまっすぐ行くと、アビーの上を通ってコース内側のF1ビレッジへ。
さすが本場イギリスだけあって、パドックは大勢のゲストでいっぱいでした。
ピットウォークもこの通り超大入りでした。
完全イギリスチームと化しているマクラーレンの囲みも、この通りビッシリ。それだけイギリスメディアが多いということですね。
ウイリアムズのピットガレージに、淑女。チーム広報をやっているフランクさんの娘クレアに案内されて……あ、そっくり! もしかてお母さん? フランクさんの奥さん!? すみません、本人に確認し忘れていたのでお蔵入りにしていたんですが、もう時効ってことでここで公開(笑)。
イギリスGPからルノーがカラーリングを変えました。デザイン自体は何も変わっていないので、気付いた人は少なかったかもしれないけど、実はJPSっぽいあのストライプの“色”が変わっていたんです。
それまでは金色だったのが、ここからは黄土色というか肌色(今はそういう表現を使わないみたいですが)みたいな色に。TV写りを意識したんでしょうが、実物はなんか小汚い感じになっちゃいました。
家族で出かけてのんびり1日中見ていられる、というのがイギリスのモーターレーシングイベントのいいところ。レースっていうか、普通にお祭りっていう感じなんですよね。なんで、こんな感じでディレクターズチェアーとかを持っていって、コースサイドの芝生の自由席なんかで見ているわけです。
でも雨が降るのがシルバーストン(苦笑)。6月・7月とはいえ、みなさん防寒具と雨具もしっかり用意(笑)。
「地面がルーズで滑りやすいので注意」の看板もあります。なんか、いかにもイギリスっぽい表現だなぁ。
フォースインディアはファクトリーがサーキットのお隣。インドとイギリスの関係も深いとあって、準地元GP。なのでゲストも多く、フォースインディアギャルも総動員でした。なんか妙に色っぽいオネェ様方です。
最も美女と縁遠い国と言われるイギリスですが(苦笑)、サンタンデールのグリッドガールは結構頑張っていました。まぁ、ごく一部だけをピックアップしていることはここだけの話ですが(苦笑)。
(text and photo by Mineoki Yoneya)