開幕戦の舞台アルバートパーク・サーキットを、ジェンソン・バトンに解説してもらった。ここでの優勝経験も豊富で特にゲンの良いサーキットだけに、どんなドライビングのコツを知っているのだろうか。
「アルバートパークはそんなにテクニカルなサーキットではないけど、週末を通して路面にラバーが乗っていくから難しいし、いつも激しいバトルになるね。公道サーキットとしては良い流れがあって、気持ち良くリズムに乗って走れるんだ。普通、公道ではあまりない高速コーナーも少しあるしね。特に予選アタックで限界までタイムを削るのは楽しいよ」
「開幕戦だし、スタート直後のターン1はカオスになることも多い。路面はすごくバンピーで、ブレーキングエリアではバンプでタイヤをロックアップさせないように気をつけなければならない」
「アルバートパークではコーナーのエイペックスを正確に捉えることがとても重要なんだ。中にはブレーキングの方が重要というサーキットもあるけど、ここのようにシケインやS字が多いところではライン取りを極めて正確に、コンシステントにマシンをコントロールすることの方が重要なんだ」
「最大のオーバーテイクチャンスはスタートだけど、ターン11〜12を上手くクリーンに抜けていけばバックストレートエンドのターン13もチャンスがあるね」
(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)