レッドブルの新車RB9が初回のヘレス合同テストに間に合わないとの報道。チーム関係者が開発の遅れを認めています。実際、プロモーション撮影の日程もまだ決まっていないようなので、ヘレスでデビューできるかどうかは未確定なのでしょう。

　2012年のレッドブルはシンガポールGP以降の開発が当たって終盤戦に大きくパフォーマンスを向上させたわけですが、2013年向け開発が疎かになるほどのアップデートが投入されたわけでもないような……。

　まぁ、ニューウェイさんは投入時期を遅らせてでもそのぶん開発に時間をかけたい人ですからね。時間を多く割くというよりも、モノコックの仕様やいろんな要素の配置など、マシン開発のキーポイントとなる"最終決定"をギリギリまで遅らせたいということなんですけど。今はモノコックの設計変更もできませんから、そこを見誤ると致命的なことになりますから。

　いずれにせよ、ヘレスで走れないと開幕まではバルセロナ合同テスト2回ぶん、計8日間しかテストできないことになります。どうせヘレスはシェイクダウンと信頼性確認のためのマイル稼ぎの走行だけしかできませんから、トラブルがでなければバルセロナだけでも大差ないでしょうが、レッドブルはなんだかんだで毎年トラブル連発してますからね……。

　テストに行く前にどこかでシェイクダウンで転がしてしっかり初期トラブルを潰してから行ければ良いんですけどね。

（text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2）