2月28日、メルセデス・ベンツはフォースインディアと2014年以降のエンジン供給について長期契約を交わしたことを発表した。V6ターボ・エンジンとKERSユニット、ギアボックス、ハイドロ系システムまでを含んだ包括的なパワートレイン供給が確約されている。
フォースインディアはジュール・ビアンキの起用と絡んでフェラーリとの契約交渉を行なっていたとみられるが、結局フェラーリとは破談になり、メルセデスとの契約継続を選んだかたちだ。
ただし、今回の2014年以降の契約にはギアボックスも含まれる。これまでマクラーレンとの技術提携でギアボックスを確保してきたフォースインディアにとっては、将来に向けて新たな技術体系の構築となる。
フォースインディアの存続にはバーニー・エクレストンの介入も噂されており、今回の長期契約にはメルセデス・ベンツのF1撤退を阻止したいエクレストンの意向が働いている可能性が高い。
(text by Mineoki YONEYA / photo by Mercedes-Benz)