小林可夢偉がトライしたフェラーリミュージアムの『F1シミュレーター』とはどんなものなのだろうか?
フェラーリミュージアムの公式サイトでは、紹介映像が公開されている。
ビジュアルは非常に美しくリアルだ。本物のサーキット映像と見間違えるほどにリアルなモンツァの走行シーンを見ることができる。
これを見れば、僅かに筐体が動いて振動やGのきっかけを感じられるようになっていることが分かる。ただし、アブダビのフェラーリワールドにあるような6ポイント式のムービングアームによる本格的なものではない。画面も3つのディスプレイを組み合わせたもので、ラウンド型の本格的なものではない。
肝心の中味のソフトウェアは、おそらく『フェラーリ・バーチャルアカデミー』を使用しているのだろう。これはフェラーリのシミュレーターをベースに開発された一般向けのPCソフトウェアで、かなり本格的でストイックなドライビングフィールが味わえる。
可夢偉はニュルブルクリンクを走行したというが、一般向けにはモンツァが提供されているのは、初体験だとこうしたシンプルなサーキットでないとまともに走ることもままならないからだろう。料金は7分間25ユーロ(約3250円)だ。事前のインストラクションなども含めて計10分といったところだろう。ちなみに『バーチャルアカデミー』にはニュルブルクリンク、ムジェロ、フィオラノが収録されている。
いくらリアルだとはいえ、もちろんスクーデリアフェラーリが使用していているシミュレーターとは似て非なるものなので、その点は誤解なきよう。F1チームのシミュレーターはもっと進んでいるのだ。
F1 Simulator - Ferrari Museumhttp://museo.ferrari.com/f1-simulator/(text by Mineoki YONEYA / photo by Ferrari)