中国GPの週末を迎えた上海インターナショナル・サーキットの、コース上の様子をチェックしておこう。

　まず路面はやや赤みがかったように見えるのだが、近くで見るとこうなっている。基本構造材が赤っぽい色をしていて、石は白色系が多く、全体として薄赤色に見えるのだ。表面は非常に滑らかでツルツルしていて、μは低そうに見える。



　ただし、一部は通常のサーキット舗装になっている。こちらは真っ黒なアスファルトに覆われている。メインストレートのターン1直前の部分などがそうだ。



　縁石は一般的な最新サーキットのそれだが、全体的に段差は低めだ。ターン1のイン側など高速な箇所は段差のない平板になっている。また、これまでに縁石段差のエッジ部分でタイヤのサイドウォールが損傷することなどがあったため、今年はエッジ部分の面取りがなされている。



　また、ターン1のアウト側は排水溝の外側にコンクリートの編み目があり、そこに緑色のアンチスリップ塗装がなされている。一番手前だけがこうなっており、その先は人工芝に置き換えられている。

　空気汚染の影響もあってダスティなサーキットだが、路面もやや特殊でタイヤへの負荷は小さい。そのぶんグリップレベルも高くないだけに、フロントタイヤのグリップをいかに引き出すかが勝負の鍵になる。

（text and photo by Mineoki YONEYA）