4月20日、バーレーンGP予選はニコ・ロズベルグがポールポジションを獲得した。金曜日はマシンセットアップに苦しんでいたメルセデスAMGだったが、土曜朝までに変更を施したことでマシンのフィーリングが向上。しかしQ3での突然のペースアップには周囲からも驚きの声が挙がった。
ロズベルグは「こうやってここで本当の意味での僕のシーズンが始まるのを心待ちにしていたんだ。予選が始まるまで誰が最速なのかはっきりとは分からなかったけど、この結果にはちょっと驚いたね」と語る。
2位となったセバスチャン・フェッテルは、会見では「アタックラップは悪くなかったのに、どこでタイムロスしたのか分からない」と語っていたが、セッション直後の無線では「最後のアタックは完璧にハッピーというわけではなかったけど、ニコは速すぎだよ」と語っていた。
金曜から好調だったフェラーリ勢は、2列目。リアタイヤのタレが若干早く、アタック1周目の最後までグリップが保たず、セクター3でタイムを失った。浜島裕英エンジニアは「セクター2まで抑え気味で走ってもらったんだけど、それでもセクター3で息切れしちゃってた」と明かす。
決勝はリアタイヤのデグラデーションとの戦いになりそうだが、マクラーレンやフォースインディアなど一部のチームは2ストップ作戦を狙ってきそうだ。新品タイヤを残しているフェッテルの存在も侮れない。いずれにしても、上位からクリアな中で本来の速さを発揮して3回ストップで逃げ切るか、ペースを抑えて2回ストップで逆転するか、という勝負になる。
(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)