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【MNC日曜分析レポート】

大荒れのレースでもロズベルグ完勝!

2013-5-27 4:19


 5月26日、モナコGP決勝はニコ・ロズベルグがポールトゥウインを飾った。今季3度目のポール獲得にして、3度目の正直となった。

 ロズベルグはスタートから後続を引き離してレースをリード。セバスチャン・フェッテルが好加速を見せたが、ロズベルグがイン側をブロックし2位にはルイス・ハミルトンが留まった。4位マーク・ウェバー、5位キミ・ライコネン、6位フェルナンド・アロンソと続く。その後方ではマクラーレン勢が激しいバトルを繰り広げる。

 上位勢は予想以上にペースを抑えて走り、1回ストップ作戦を成立させようとする。29周目にフェリペ・マッサがターン1のブレーキングでタイヤをロックさせてアウト側ガードレールに激突し、そのままターン1出口のタイヤバリアにクラッシュ。セーフティカーが導入される中で30周目にフェッテル、そして31周目にメルセデスAMGの2台がピットイン。ロズベルグは首位を守ったが、ハミルトンはピット作業が遅れたためレッドブル2台に先行されてしまう。ただしここでメルセデスAMG勢のタイヤは摩耗に余裕があったが、フェッテルのタイヤはかなり限界が近く、1ストップ作戦が難しくなりそうだった。

 39周目にレースは再開。レッドブル勢はタイヤに懸念を抱えているため、2位・3位確保の走りに徹しているため、ロズベルグが逃げ、ハミルトンがレッドブル勢を追いかける展開になった。しかし46周目のタバコ屋コーナーでマックス・チルトンに接触されたパストール・マルドナドのマシンが飛び跳ね、クラッシュバリアに激しくクラッシュ。破損したバリアの修復のため赤旗が出され、レースは中断となった。



 ここで各車がタイヤを交換したため、レースフィニッシュまでそれ以上のピットストップは生まれず。15時35分に再開されてからはロズベルグが逃げ切って勝利を掴み獲った。フェッテルもそのまま2位。ハミルトンはウェバーを猛追したがタイヤの摩耗が進んだため抜けずに4位。その後方ではアロンソがペースを落として次々と抜かれていく。

 62周目にはロマン・グロージャンがヌーベルシケインでダニエル・リカードに追突し、2台ともにリタイア。コース上に破片が散乱したためセーフティカー導入となる。67周目に再開されてからもロズベルグは付け入る隙を与えず、トップでチェッカーを受けた。フェッテルは2位、ウェバーは3位でフィニッシュ。レース序盤からアグレッシブな走りを見せていたセルジオ・ペレスは69周目のヌーベルシケインでライコネンに仕掛けるがフロントウイングがライコネンのリアタイヤにヒットして翼端板とアッパーフラップを壊す。ブレーキダクトにもダメージを負っておりブレーキが過熱して効きにくくなり、73周目のラスカスでバランスを崩してマシンを止めた。ピットインを余儀なくされて後退したライコネンは10位まで挽回したものの、手痛いロスとなった。

 レース前には前週にメルセデスAMGとピレリが行なったタイヤテストに関して合法性を問う抗議がレッドブルとフェラーリから出されていたが、スチュワードはこれについての判断を避け、モナコGPの結果はそのまま確定となった。FIAは今後国際控訴裁判所での真偽に映る可能性を示唆している。

(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)


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