カナダGPの週末を迎えたジル・ビルヌーブ・サーキットの、コース上の様子をチェックしておこう。
まず
路面は公道。そのため表面は滑らかでとてもμが高そうには見えない。表面の
摩耗は随分進んでおり、構造材も角が取れてツルツルしている。一見した感じではフラットな舗装だが、ドライバーたちは走行するとバンピーだと語る。ラインなどは
アンチスリップペイントが使われているため、ウエット時でも滑る心配はないが、路面自体のグリップレベルはかなり低くなりそうだ。
縁石は、シケイン部分には
かなり深い段差のあるものが設置されている。さらに最終シケインなどには縁石の外側にカマボコ上の
"ソーセージ"があり、特に最後のイン側には高さがある。ここにヒットすればマシンは浮き上がり、アウト側のバリアに真っ直ぐに突き刺さることになってしまう。
また、第3シケインや最終シケインのイン側にあるランオフエリアには、コースに戻る箇所に硬質ラバー製の
スピードバンプ(高さ50mm、幅500mm)が追加されている。これによって
ショートカットをした際のアドバンテージを打ち消している。
(text and photo by Mineoki YONEYA)