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【CAN金曜分析レポート】

雨まじりの週末スタート、アロンソ首位発進

2013-6-8 6:35


 6月7日、カナダGPのフリー走行が行なわれた。高速コースゆえに低ドラッグ仕様のノーズや空力パーツを持ち込んでいるチームも少なくない。

 FP-1は前夜からの雨で完全ウエットコンディション。しかし風が強かったせいか路面が乾いていくスピードは速く、インターミディエイトでの走行に続いて、最後の15分間はスリックタイヤでの走行が可能になった。刻々と乾いていく中でトップタイムを記録したのはポール・ディ・レスタだった。

 FP-2はドライ路面での走行。各チームとも次戦からの実戦投入が予定されているテストタイヤをトライ。セッションの後半には小雨が再びパラつき始めたものの、路面はドライのままで特に大きなトラブルもなくセッションを終えている。トップタイムはフェルナンド・アロンソ、2番手にルイス・ハミルトン、3番手にロマン・グロージャンがつけたが、上位3台がそれぞれ異なるチームであることからも分かる通り、各車とも100%ポテンシャルを出し切ったタイムではない。



 タイヤのデグラデーションはいずれもほとんどなく、リアタイヤの摩耗との戦いになりそうだ。つまり徐々にタイムが落ちてくるのではなく、突然ガクンと落ちる
クリフがやってくる。レッドブルはミディアムタイヤで19周のロングランをゼロデグラで走り切っているものの、スーパーソフトでは12周ほどでタイムの落ちが出る。一方でフェラーリやロータスには15周を走ってもこの傾向はまだない。メルセデスAMGは18周をデグラ無しで走っている。

 日曜はドライの予報だが、そうなれば昨年同様に2ストップのレースになりそうだ。中には1ストップ作戦にトライするチームもあり、そうなればレッドブルの勝機は見えてこないかもしれない。

 これから路面コンディションは劇的に変化すると予想されるため、週末に向けてまだ明確な勢力図が見えたわけではないが、タイヤ的にはレッドブルがやや劣勢に立たされているか。あとは一発のパフォーマンスをどこまで引き出すことができるかの勝負になってくるだろう。





(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)


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