ピレリからの
バースト問題調査結果の発表に対して、チーム側は
驚きを隠せないでいる。一部のドライバーやチームスタッフは木曜の昼間からピレリのエンジニアに詰め寄って議論をしており、GPDAによる棄権声明も、ピレリのこうした
信頼度の薄い対応によって巻き起こったものである可能性が高い。
マクラーレンの
今井弘エンジニアも、フォースインディアの
松崎淳エンジニアも、ピレリの調査結果については
「驚きました」と唖然とした表情を見せた。今井エンジニアは「なぜあんな内容のリリースを出すのか
理解できません」とまで言った。
少なくともフェラーリ、マクラーレン、フォースインディアについて言えば、リアタイヤの左右逆装着については、どのチームも
ピレリに確認をとったうえで行なっていたという。
内圧やキャンバーの制限も、
「もちろん守っていた」という。
その上で
「回避しようのない問題だった」といい、タイヤの設計自体に問題があったことを示唆している。
そのため、自らの非を認めず具体的物証の欠ける曖昧なものを調査結果として発表したピレリに対する
信頼が揺らいでいる。
(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)