1月16日、フェラーリがペドロ・デ・ラ・ロサをデベロップメントドライバーとして起用することを発表しました。これでフェラーリは両レギュラードライバーに加えてデ・ラ・ロサ、そしてマルク・ジェネの4人を抱えることになります。
では、他のドライバー、要するに日本人としては小林可夢偉にチャンスはないのかと気になるところですが、ゼロではないように思われます。
気になるのは、肩書きです。前記の通り、デ・ラ・ロサは『デベロップメントドライバー』としての起用で、シミュレーター関係の開発にあたるとされています。
ジェネは肩書きこそ『テストドライバー』であるものの、実際の活動内容はというと、マーケティング部門管轄のパドッククラブのゲストへの応対であったり、マラネロや世界各地のイベントにやってくる市販車部門の上顧客のための活動。F1のセッション中には、ピットガレージでマイクを握ってレポーターを務めているような状態です。
つまり、『リザーブドライバー』は不在なのです。
すでにFDD契約延長のジュール・ビアンキが、フォースインディアのシートを獲得できなかった場合には彼がその席に座る可能性はありますが、ドメニカリ代表の「F1での仕事を見つけようとしているところで、何かニュースがあれば知らせる」という発言から考えるに、フェラーリが積極的に関与して(つまりはドライブトレイン供給ありきで)シート交渉にあたっているということでしょう。
さて、どうなりますやら……。
(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)