財政難が報じられているザウバーの
ペーター・ザウバーは、この報道に心を痛めていると語った。と同時に、こうした
ネガティブな報道新規パートナー獲得による
財政立て直しの障害になっているため、報道を控えて欲しいと訴えた。
「今では毎朝(出勤する)クルマに乗って最初に聞かされるのが、何件の訴えが来ているかということだ」
「
非常に心が痛む。しかもそれが全て世間の知るところとなるんだ。そこが理解できない」
「いまスイス東部では多くの失業者が出ているのに、それにはほとんど言及されない。でも我々は
一人も解雇していないというのにこの有様だ。私は彼らを救うために全力を捧げているし、こんな
雑音(ネガティブな報道)は立ててもらいたくない」
ザウバーには
50万ドル(約5000万円)を無利息で貸し出すと支援を申し出ているある第三者がいるという。しかし、ザウバーが必要としているのはそれで足りるような額ではない。
「非常に感動している。しかし我々にはもっと/strong>大きく強力なパートナーが必要だ。そのために活動しているところだ。我々はスイスのモータースポーツのナショナルチームであり続けたいし、
F1にも留まりたいからね」
【よねやんの一口メモ】 このところ、ニコヒュルやサプライヤーへの
支払遅延が報じられているザウバーですが、そんなのは
他チームにもあることですし、実際、
去年のザウバーにもありました。それも
もっとデカい額の負債が。
でも、
バーニーさんがそれを支援するという話もあったくらい、F1としてもこれ以上チームが減っては困るという状況。苦しんでいるのはザウバーだけではありませんし、むしろお金のことを気にしていないのは
4強チームだけではないでしょうか(我々メディア関係者だってそうです)。ですから、F1全体としてこうした問題を解決する方法を見つけなければならないでしょうね。
(text by Mineoki YONEYA / photo by Sauber)