ロシア政府系ファンドとの契約を交わしたザウバーで育成プログラムに参加する
セルゲイ・シロトキンは、2014年のF1デビューを目指して今季中にも
金曜フリー走行への参加を始めるという。マネージャーの
ニコライ・ペトロフが『Autosport』に対して語っている。
「我々の目標はシンプルだ。2014年のF1デビューに向けて準備を整えるために、やれることは全てやる」
「(今シーズンの)
金曜フリー走行で何度かセルゲイが走ることになることも決まっている」
しかし、シロトキンのF1デビューへの道のりはまだまだ険しそうだ。
F1に必要とされる
スーパーライセンス取得のためには、シロトキンが現在参戦している
フォーミュラ・ルノー3.5でタイトルを獲得しなければならないが、現在ランキング
8位の彼には現実的に不可能。特例としてFIAが「フォーミュラカーで安定した成績を残している」ことを認めることが必要になる。
さらに、F1マシンを
レーシングスピードで300km以上ドライブすることも必要となっている。ライセンス申請の90日以上前にこれをこなすのは、かなり難しいと言える。
シロトキンは現在17歳。2010年にフォーミュラ・アバルトでデビューし、2011年にフォーミュラ・アバルトのヨーロッパ選手権でチャンピオン獲得。2012年はイタリアF3ヨーロッパ選手権5位、AUTO GPでランキング3位(2勝)。2013年はフォーミュラ・ルノー3.5に参戦しているが、まだ勝利はなく表彰台1回のみで目立った成績は挙げていない。
(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)