マーク・ウェバーのレースエンジニアが代わるとのこと。これまでコンビを組んでいたピルビームはテレビなどにもよく写っていて有名ですが、レースエンジニアとしてはどうなんだろう?という声があったのも事実。
今のF1はライバルとの位置関係をリアルタイムで客観的に判断して戦わなければなりませんから、レースエンジニアの役割は極めて重要です。ある意味では、ドライバーを上手くコントロールする役割さえも担います。
さらに良いレースエンジニアというのは、レース戦略だけでなく、タイヤの使い方やブレーキング、スロットルのコントロールなど、マシンコントロール全般にまで、最も効率の良いドライビングをドライバーとともに突き詰めていく役割を担っています。これはデータエンジニアも含めての追究です。
セバベとロッキーなんて、合い言葉を使ってかなり細かいところまでマシン状況やどう操作すべきかを共通理解できるように突き詰めています。特にレッドブルの場合はエンジンマップやスロットルマップなど電子的な面での追究も進んでいますから、こうした面が極めて重要だと言えます。
その点、ウェバーとピルビームの関係というのはそこまで突き詰められていなかったように感じられました。F1界でもダメエンジニアというのが何人かいますが(某フェラーリのFMさん担当の人とかザウバーのイタリア人の方とか(苦笑))、ロータスからやってくる新しいエンジニアと早くこうした関係を築くことがウェバーにとって重要になるでしょう。
(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)