シルバーストン合同テスト2日目にトロロッソをドライブする傍ら、レッドブルのテストも行なった
ダニエル・リカードだが、1日を終えた後の
囲み取材の内容がF1公式ウェブサイトで公開されている。
両チームのマシン比較については言葉を濁したが、
2014年のレッドブルドライバー候補とされていることについても率直に語っている。
ーーチャンピオンチーム、レッドブルでのドライブはどうでしたか?「楽しかったよ。あっちのクルマからこっちのクルマへと飛び移って忙しい1日だったから、今でもまだちょっとフラフラしているけどね(笑)。良いフィーリングだよ。昨日ですら、両チームのエンジニアルームでミーティングをしてプログラムを全て理解するのに大変だったけどね。ものすごい周回数をこなせたし、内容には満足だよ。ちょっとコースオフもしたけど、それ以外はトラブルフリーの1日だったね。これから今夜少し見直して、明日目が覚める頃にはもっとよく内容が理解できていると思う」
ーーあのコースオフの原因は?「あれは僕のミスだよ。コーナーの入口でリアのコントロールを失ったんだ。多分、ちょっとハードにプッシュしすぎていたんだろうね。グラベルが砂っぽかったから抜け出せるかと思ったんだけど、ダメだったね。ガレージのみんながあんまり忙しくなさそうだったから、彼らに仕事をあげたのさ!(笑) うそうそ、僕のちょっとしたミスだよ」
ーーレッドブルRB9とトロロッソSTR8の違いは?「う〜ん、メディアに対しては僕はあまり説明が上手くないんだ!(笑) そのへんはあまり触れないでおくよ。でも半日ずつ乗り比べてどんなものかを確認できて、良い機会だったと思うよ。確かにいくつか違いはある。それがなにかをはっきり言うことはできないけど、自分自身の中で比較ができたのは良かった」
ーーチャンスを生かせたと思う?「そうだね、自分の能力を最大限に生かせたと思うし、やれるだけのことはやったよ。マシンのセットアップが全くゆるされていない状況だったからトリッキーだったし、できればメカニカル面の変更などコンディションに合わせてセットアップ変更をしたかったんだけどね。でもそれはみんな同じ条件だしね。とにかく2台のマシンを乗り比べられたのは良い機会だった」
ーークリスチャン・ホーナーはあなたかキミ・ライコネンに来季ドライバー候補を絞っているようですが、プレッシャーは?「いや、楽しいよ。エキサイティングだ。どうあがいても、そうなるものは仕方ないしね。こうしてマシンに乗れて良かったよ。制約のある中ではあったけど、マシンの感触を確かめられたし、ちょっとしたボーナスのようなものさ。明日はセブ(セバスチャン・フェッテル)のタイムを見て、僕が恥ずかしくなるようなタイムを彼が叩き出さないことを祈っているよ(笑)」
ーー彼のタイムを確認する?「明日は自分のことに集中するよ。いつもはあまりウェブサイトは見ないんだ、ゴメンね(笑)。でも間違いなく彼のタイムは見ることになるだろう。おそらく1日が終わってからになるだろうけどね」
ーー来季ドライバー選定の決め手になるのは何だと思いますか?「僕には分からないよ、僕が決めることじゃないからね。僕にはまだトロロッソで過ごす今シーズンが残されている。ここ数戦は上手くいっているし、この調子でいきたい。今回のテストはレッドブルが僕を評価するためのものだったんだろうと思うけど、今シーズンの残りもずっと彼らは僕の動向を観察していくだろうからね。だから今日の内容だけにとらわれすぎないよう、トロロッソとのシーズンにフォーカスを戻していくよ」
(text by Mineoki YONEYA / photo by Red Bull)