7月21日に
モスクワ・シティ・レーシングに参加した
小林可夢偉は、10社以上の地元メディアからの取材を受けた。そこでも可夢偉は、今でも
F1復帰が目標であると語った。
モスクワ市内の観光を楽しんだ前日の夜に英国大使館で開かれた
ガラ・パーティに出席し、イベントの翌22日は
カスペルスキーのイベントに参加している。
「
モスクワの街にはとても感動しました。ぼくは東京という大きな街からやって来ましたが、モスクワほど
巨大な歴史を感じたことはありません。それに、みなさんF1に対して
すごく熱狂的でした。パッションがありましたし、本物のレーシングカーを見たいという熱意が溢れていました。本当に来年、
初のロシアGPが開催されることを願っています」
「今年は僕にとって
いつもとは違ったシーズンになっています。何もドライブしないことよりも、フェラーリとともに458GTでレースをするという
新しい挑戦に挑むことを選びました。WEC(世界耐久選手権)では、さらに前進する必要があります。でもまだシーズンは5戦も残されていますし、クルマをインプルーブできれば
タイトルを獲得するチャンスもまだあると思います。クローズドカーでの初めてのシーズンであるということや、チームメイトのトニ・バイランダーが何年もこうしたレースに出場してきているとても強力なドライバーであるということを考えれば、個人的には
上手く成長できていると思います」
「現時点では、コース上の能力ではなく、
どれだけの金額を持ち込めるかでドライバーを選ぼうとするチームがほとんどです。僕はこの傾向が変わってくれることを願っています。僕の目標は
一刻も早くF1の世界に戻ることであり、それを実現するために努力しています。その一方で、GTレースでフェラーリのために全力を捧げていますし、こうした
イベントへの参加やシミュレーターによるマシン開発など、チームが望むことは何でもやるつもりです」
(text by Mineoki YONEYA / photo by Ferrari)