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WEC参戦の今シーズンを語る

可夢偉「今もF1復帰が目標です」

2013-7-22 10:15


 7月21日にモスクワ・シティ・レーシングに参加した小林可夢偉は、10社以上の地元メディアからの取材を受けた。そこでも可夢偉は、今でもF1復帰が目標であると語った。

 モスクワ市内の観光を楽しんだ前日の夜に英国大使館で開かれたガラ・パーティに出席し、イベントの翌22日はカスペルスキーのイベントに参加している。

モスクワの街にはとても感動しました。ぼくは東京という大きな街からやって来ましたが、モスクワほど巨大な歴史を感じたことはありません。それに、みなさんF1に対してすごく熱狂的でした。パッションがありましたし、本物のレーシングカーを見たいという熱意が溢れていました。本当に来年、初のロシアGPが開催されることを願っています」

「今年は僕にとっていつもとは違ったシーズンになっています。何もドライブしないことよりも、フェラーリとともに458GTでレースをするという新しい挑戦に挑むことを選びました。WEC(世界耐久選手権)では、さらに前進する必要があります。でもまだシーズンは5戦も残されていますし、クルマをインプルーブできればタイトルを獲得するチャンスもまだあると思います。クローズドカーでの初めてのシーズンであるということや、チームメイトのトニ・バイランダーが何年もこうしたレースに出場してきているとても強力なドライバーであるということを考えれば、個人的には上手く成長できていると思います」

「現時点では、コース上の能力ではなく、どれだけの金額を持ち込めるかでドライバーを選ぼうとするチームがほとんどです。僕はこの傾向が変わってくれることを願っています。僕の目標は一刻も早くF1の世界に戻ることであり、それを実現するために努力しています。その一方で、GTレースでフェラーリのために全力を捧げていますし、こうしたイベントへの参加やシミュレーターによるマシン開発など、チームが望むことは何でもやるつもりです」







(text by Mineoki YONEYA / photo by Ferrari)


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