2015年から
マクラーレン・ホンダとしてのパートナーシップによるF1参戦を開始する両者だが、その
共同作業はすでに始まっている。
マクラーレンからはスタッフが頻繁に日本に飛び、R&D(リサーチ&デベロップメント)作業を開始しているという。その中核を担うのがマクラーレンの
今井弘エンジニアだ。
「すでにホンダさんとの連携作業は
かなりやっています。私も
日本にはちょくちょく行っているんですよ」
これまでタイヤエンジニアとしてレース戦略のみならずマシン開発にも携わるビークルエンジニアリング・プリンシパルエンジニアを務めてきた今井エンジニアだが、現在の肩書きは
『スペシャルプロジェクツ・プリンシパルエンジニア』。
「つまり、
何でもやれってことですね(苦笑)」
今井エンジニアは謙遜してそう言うが、実際には
「2013年、14年、そして15年に関わる様々なプロジェクトを担当している」という。ハンガリーGP決勝後のように急いで帰路につく際には首脳陣とともにヘリで空港に向かったり、ドイツGPではドライバーやごく限られた首脳陣とともに『RUSH』の試写会にも出席。すでにチーム首脳とテクニカルディレクター以下数名の
“チーム首脳”の1人としての立場を確立していることが伺える。
ホンダとのパートナーシップが本格化するこれからは、マクラーレン内での今井エンジニアの重要性がさらに増すことになる。
(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2, F1LIFE)