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【AUTO GP ニュル観戦記その2】

佐藤公哉、優勝で選手権リード拡大!

2013-8-21 3:22


 日曜のRACE2では、5番グリッドから佐藤公哉が快走。この日はどんよりとした曇りで、気温が下がればEURONOVA勢にとってはさらに有利に。雨が降れば佐藤公哉の速さがよりいっそう引き立つと期待されましたが、雨がなくても充分な速さを見せてくれました。



 スタートで3位に浮上し、5周目には1台をパスして2位へ浮上しリバースグリッドから首位を走るカンパーナを追います。6周目にピットインを済ませ、9周目にカンパーナがピットインするとここからは2台の激しいバトルに。またしても最終コーナー手前でカンパーナが強引なブロックで2台は接触。公哉車はフロントが浮き上がるほどの衝撃を受けますが、ストレートで並びターン1で激しいバトルに。



 ここでは追い抜きはならなかったものの、12周目にはカンパーナがまだピットインを済ませていない遅いマシンに詰まったのを見逃さず、佐藤公哉はターン2〜3ですかさずインを刺して一気に2台をパス。14周目にはピットストップ直後のダニエル・デ・ヨンをパスし、18周目に全車がピットストップを終えた時点でトップに。時折小雨がパラつき始める中、佐藤公哉は力強いレースで大逆転優勝を飾ってくれました。



 ナレイン・カーティケヤン選手。中盤戦から勢いをつけ、現在ランキング4位まで浮上してきています。




 実は金曜のフリー走行で佐藤公哉はスピンしてストップ。F1のカーボンブレーキの威力を体感してから初めてのAUTO GPドライブだけに、スチールブレーキへ感覚を戻すのが大変だったそうです。そのせいでオーバーシュートしてしまい、スピン。スタジアムセクションの先でショートカットするターン5で特に苦労して、「ここだけでコンマ4秒失ってるぞ!」とソスピリ代表も厳しく指摘。



 黒田吉隆選手は、波に乗れないまま週末が終わってしまったかたち。走り始めはオーバーステアが酷く、曲がりくねったセクター1で苦労してタイムが伸ばせず。ようやくセットアップ変更が実りマシンフィーリングが良くなっていたRACE2ではスタート直後にギアボックスのドグリングが壊れてリタイア。本人もフラストレーションが溜まる週末でしたが、次のドニントンパークまでにはダラーラのシミュレーターでしっかりと走り込んで準備する予定です!


 チームオーナーであり若手2人の育成に力を注ぐタキ井上氏もしっかり現地でチェック。レーシングドライバーの経験を生かして技術的知識に裏打ちされたアドバイスも豊富。偶然にも足下には消火器が(笑)



 AUTO GPは残り2ラウンド。若手ドライバー2人には、しっかりと結果を残し、次のステップへと進んでもらいたいですね!

 AUTO GPのレースの模様などはオフィシャルウェブサイト(http://www.autogp.net)で見ることができます。





(text and photo by Mineoki YONEYA)


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