金曜FP-2で発生したタイヤのトラブルは、キミ・ライコネンのマシンから脱落した金属パーツによるカットが原因との分析をピレリが発表した。
しかしフェルナンド・アロンソのタイヤがそうであったように、タイヤの表面にはチャンクが発生しているようだ。浜島裕英エンジニアによれば、「直径2〜3mmの陥没したようなかたち」のチャンクがトレッドの各所に発生しているという。
これはピレリタイヤがそもそも持つ高速耐久性不足の特性に加えて、製造上の不備によって起きている可能性が考えられる。トレッドゴムの品質に均一でない箇所があり、それがスパ特有の高速走行によってチャンクにつながっていると考えられる。
もし決勝がドライになれば、このチャンクの問題がどのような展開を見せるか分からない。
(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)