ベルギーGP開幕を前にした木曜日、ダニエル・リカードの囲みには大勢のメディアが集まって彼の到着を待っていた。直前に「レッドブルがここでリカード起用を発表する」と言われていただけに、彼は注目の的となっていたのだ。
「うわ〜、すごい人だね。みんな、何に集まってきたの? 僕にはさっぱり分からないな〜(笑)」
席に着くなり、リカードはそう言ってとぼけて笑ってみせた。もちろん、今自分が注目を浴びているということは分かっている。しかし、それが迷惑だという気はないという。
「いや、問題ないよ。気になったりもしない。こういうインタビューのやりとりも面白いと思って楽しんでいるし、こうやってみんなに気に掛けてもらえることをありがたいと思っているからね。うん、ありがとう!(笑)」
「僕はすごく上手くスイッチを切り替えることができる人間なんだ。こういう会話をしていても(笑)、金曜日の朝にクルマに乗った瞬間から、いやそれ以前からかもしれないけど、きちんと気持ちを切り替えてレースに集中することができるんだ」
そして、レッドブルの発表の噂については、何も知らないと答えた。
「いや、聞いてないよ(苦笑)。どちらの結果になるにしても、それは彼ら(レッドブル)が決めることだし、僕がイエスかノーを言うことはないと思うけど、彼らは特に期限というのは設けていないと思う。少なくとも僕に関してはそうだし、まぁ12月31日までには決まっているはずだけど(笑)、それまでのどこかのタイミングで決まることになるんじゃないかな」
このインタビューのフルバージョンは
『週刊F1LIFE』vol.18(
http://www.f1-life.net/modules/features/details.php?bid=3839&cid=1 )に収録されています。こちらもぜひチェックしてみてください。
(text by Mineoki YONEYA / photo by Toro Rosso)