イタリアGPの週末を迎えた
モンツァ・サーキットの、コース上の様子をチェックしておこう。
まず
路面は古く、粗い。構造材の石がかなり顔を出していて、ザラザラになっている。やや白い石が多く、白っぽく見えるのが特徴だ。アスファルトのヒビ割れも多く、オールドサーキットらしさが垣間見える。
ただしターン1の150m手前地点からや、セクター3から最終コーナーなどは比較的新しい舗装で、表面は最新のサーキットと同様の路面になっている。表面はグラインダーで真っ平らにならされている。
超高速サーキットであるため
縁石は基本的に低い段差のものが多用されているが、シケインなど低速区間ではショートカット防止のために縁石のさらに外側にオレンジ色のソーセージ(カマボコ状のコンクリート)が設置されている。
第1シケインのターン1イン側はエイペックス付近に小さく設置されているだけだが、ターン2の方は縁石全体に大きく設置されている。ライン取りを正確にしなければ、このソーセージにヒットして大きくタイムロスすることになる。
ランオフエリアはヒストリックサーキットらしく、芝生とグラベルの箇所が多い。レズモやアスカリ、パラボリカなどでのミスは即リタイアとなる可能性が高いだけに、注意が必要だ。
しかしシケインなどブレーキングミスでコースオフしやすい箇所のランオフエリアはターマック(舗装)になっている。ただしショートカットによるタイムゲイン防止のため、ゴムのソーセージが複数設置されており、まっすぐにコースへ復帰することはできないようになっている。充分に減速して乗り越えなければヒットした際の衝撃は大きく、マシンにダメージを負ってしまうだろう。
(text and photo by Mineoki YONEYA)