木曜日のモンツァでは、今季限りでのF1からの引退を発表しているマーク・ウェバーのさよならパーティが開かれました。「もう?」とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、チーム的にはヨーロッパラウンド最後のレースであり、エナジーステーション(モーターホーム)の登場も最後で、本格的なパーティができるのもこれが最後、という事情があったからです。
ウェバーは冒頭でマイクをとり、集まった人たちの前で挨拶。最後に「これまで僕の長い旅路をともに楽しんでくれてありがとう。僕は新しいチャプター(章)での挑戦を楽しみにしている。レッドブルにも幸運を祈るよ」と締めくくると、会場からは割れんばかりの拍手が巻き起こり、それも長く長く、いつまで経っても終わらない。
その場に集まったみんなが心からウェバーの引退を惜しみつつも新たな挑戦にエールを送っていることがわかるシーン。それを見たウェバーも一瞬言葉を失い、じんわりときているようでした。
エナジーステーションの2階にはこれまでの数々の写真が展示されていました。
他チームのF1ドライバー、首脳陣、これまで在籍していたウイリアムズのスタッフなど、本当に大勢の関係者が集まりました。サー・フランク・ウイリアムズ代表も訪れ、2人でしばし話し合っていました。ウェバーはウイリアムズ時代を嫌っているともいわれていましたが、冒頭の挨拶の中でもわざわざフランクさんにお礼を述べるなど、今では悪い関係ではないのです。
歯に衣着せずズケズケものを言うタイプなので、メディアの間でも人気は高いウェバー。彼の引退は残念ですが、新境地での活躍を祈りましょう。
え、セバベ・・・? もちろん姿は見ませんでしたよ(苦笑)。
(text and photo by Mineoki YONEYA)