コリア・インターナショナル・サーキットの初日は路面がダスティなだけに、タイヤのデータを読むのは難しい。しかし決勝はドライなら2ストップになりそうだ。
「路面はダスティ、インプルーブが大きくて、右フロントにグレイニングが出るという、いつも通りの初日だよ」
ピレリのポール・ヘンベリーはそう総括した。
「まだ路面がインプルーブして行くだろうから明日の様子を見なければならないが、スーパーソフトは15周、ミディアムは25周ほどの走行が可能だ。おそらく2ストップのレースになるだろう」
FP-2のロングランを見ると、レッドブルはフェッテルがSSで14周をほぼデグラデーションなしの走行。ウェバーはミディアムでこれもデグラデーションはほとんどない。レッドブルはロングランに不安はなさそうだ。
一方フェラーリはアロンソがSSで14周を走っているもののデグラデーションはレッドブルに比べて大きい。だがマッサのMは良好なペース安定性を示している。
メルセデスAMGはロズベルグはほとんどデグラのない走りを見せている。ハミルトンもややバラツキがあるものの、Mは良好、しかしSSは安定したタイムを残していない。ロータスはライコネンが14周のロングランを安定したペースでこなしているが、レッドブルよりはややデグラが大きい。
まだ路面コンディションが変わる可能性が高く、金曜時点のデータから分析するのは難しいが、レッドブル優位の状況は確実。しかし今週末はメルセデスAMGもこれに対抗するだけの速さと安定性がありそうだ。
(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)