10月27日、インドGP決勝はセバスチャン・フェッテルがポールトゥウインを飾り、4年連続となるチャンピオン獲得を決めた。レッドブルも4年連続のコンストラクターズタイトルを確定させている。
スタートで首位を守ったフェッテルは、ソフトタイヤを僅か2周で捨ててミディアムに交換。残り58周を2スティントで走る2回ストップ作戦を実行した。ソフトタイヤはブリスターとデグラデーションがひどく、2位フェリペ・マッサ、3位・4位のメルセデスAMG勢もほどなくしてピットインを強いられる。10周目までに、ミディアムタイヤでスタートしたマーク・ウェバーが首位、2位にはセルジオ・ペレス、3位ダニエル・リカルドというオーダーになった。4位には17番グリッドからソフトタイヤで引っ張るロマン・グロージャンが浮上している。
ウェバーは28周目まで引っ張ってピットインし、ソフトタイヤを4周だけ履いて使用義務を果たす。その時点でフェッテルの12秒後方の2位でコースに戻るが、40周目にトラブルでリタイアを余儀なくされてしまった。これでニコ・ロズベルグが2位でフィニッシュ。
キミ・ライコネンは8周目、グロージャンは新品ソフトタイヤで13周目まで走行し、ミディアムに交換。ここからロータスは2台ともに1ストップ作戦に出る。レース終盤にはライコネンは3位、グロージャンは4位に浮上する。しかしライコネンは、リアブレーキ過熱トラブル対策のため1回目のタイヤ交換を予定よりも早めたこともあって、タイヤのデグラデーションが進みペースが低下。最後はグロージャンが抜き去って3位表彰台を獲得してみせた。
4位には終盤に追い上げたマッサ、5位には1ストップ作戦を成功させたペレスが入った。フェルナンド・アロンソはスタート直後にウェバーと接触してフロントウイングにダメージを負ったこともあって2周目にピットインして後退。トラフィックの中でペースが伸び悩みタイヤのデグラデーションも進んだこともあって、3回ストップを強いられてポイント圏外の11位に終わった。
(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)