USGPの週末を迎えた
サーキット・オブ・ジ・アメリカズのコース上の様子をチェックしておこう。世界各地のサーキットの名所を組み合わせたようなレイアウトと、急な上り坂のターン1で知られ、開催初年度の昨年、ドライバーたちからも「走っていて楽しい」と上々の評価を得た。
まず
路面は非常にスムーズ。しかし路面自体のざらつきはあまり大きくなく、昨年グリップレベルの低さが問題となったが、今年もμは依然としてそれほど高くない。サーキットをチェックした浜島裕英エンジニアは「去年よりは良くなっているけど、鈴鹿のように手でこすっても擦り傷ができるほどじゃないですね」とグリップレベルがそれほど高くないことを指摘している。
急激な上り坂の頂点でターンインするターン1は、メインストレートからはエイペックスが見えにくいブラインドコーナー。さらにアウト側が高くバンクがついており、アプローチは難しい。
縁石はほとんど段差のないスムーズな仕様(写真はターン1出口のアウト側)。
ターン1のイン側のように低速の区間も段差の低い縁石で統一されている。ただしイン側にはインカット防止のためのソーセージ(コンクリートの山)があり、オレンジ色に塗られている。
ランオフエリアはアスファルト、グラベル、グリーンが混在している。安全性に配慮しつつも、アスファルトの箇所は最小限に抑え、ミスを許容しないレースのエキサイティングさも残している。グラベルの石は大きめで深めだ。
(text and photo by Mineoki YONEYA)