12月9日、F1戦略グループとF1委員会の会合がパリで開かれ、2014年以降に向けた規定変更点が承認された。コストキャップ制の導入、ピレリ・タイヤテストの実施、カーナンバー固定制、新5秒ペナルティの導入、最終戦のポイントを2倍にといった内容だ。それぞれを詳しく解説する。
【5秒ペナルティの新規導入】 小さな違反行為に対するペナルティとして5秒ペナルティが新設される。どのような違反行為が対象となるかは、今後チーム間で話し合われることになる。
現状、レース中に科される最も軽微なペナルティはドライブスルーペナルティで、ロスタイムを考慮すると15〜25秒程度のペナルティとなる(レース後に科される場合は25秒加算)。
5秒加算ペナルティの目的はペナルティの軽減ではなく、これまでは容認されていた行為に対してもペナルティを科すことにあるものと考えられる。レース後に5秒加算が科されることが決まっていれば、見た目上の順位で争われるのではなくタイム勝負のレースになるケースも出て来そうだ。
(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)