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【ヘレステスト2日目レポート 2】

レッドブル復調、新パーツ投入効果か?

2013-2-8 0:52


 初日に不機嫌さを露わにしたマーク・ウェバーは、この日は一転して余裕の笑顔を見せた。「昨日からの前進にも満足だよ。昨日の内容から多くを学ぶことができた。昨日は初日だったから(マシンバランスが悪かったが)今日は良くなってきた」と語るように前日のアンダーステアを解消し、マシンバランスは良好になったようだ。タイムは目立たないがパフォーマンスランは行なっておらず、「明日から走るセバスチャンのためにクルマは良い状態になったし、彼は楽しめると思うよ!」とジョークを飛ばす余裕も感じられた。

 初日のデータを分析しセットアップに反映させたことが、マシンバランスの向上をもたらしたことは想像に難くない。加えてレッドブルはこの日の午後から新しいパーツを投入しているようで、発表会仕様から1段進んだパッケージのトライも始めている。ウェバーの明るい表情は、その効果の表れと言っても良さそうだ。ロータスもリアを入れ替えて試している。

 フェラーリはこの日もフェリペ・マッサが走行して午前中は空力テスト。複数のパーツを比較し、これには排気管のテストも含まれている。アタックランは行なわず、午後に15周のロングランを3本行なっている。今年のテストプログラムは順調だ。



 マクラーレンは初ドライブとなるセルジオ・ペレスの習熟を兼ねたテストの1日。まずはステアリングのボタンやペダルのフィーリング確認。シートポジションもまだ完調ではない状態ながら、1分19秒台を記録して上々の滑り出しと言える。本人の表情にも余裕が見て取れた。

「ステアリングやペダルのフィーリングもシートポジションの違いも思っていたより違いは大きかったし、これまでとは何もかもが大きく違うからまずは慣れることが重要だけど、マシンは走り始めて1周目からフィードバックも良くてスムーズに気持ち良く走れたし、運転しやすくてすごく良い。思っていたよりも全然良かったんだ。グレートな1日になったし、予想以上にハッピーだよ」

 2番手タイムを出したのはポール・ディ・レスタ。午前中から空力テストとセットアップ変更を行ない、目立ったタイムを残したわけではないが、結果的にこのポジションに来た。16時からはシミュレータードライバーのジェームズ・ロシターがステアリングを握り、シミュレーター開発に向けた実車の感触を確かめた。

 3日目には多くのドライバーがエース級のドライバーを揃えるため、さらに戦力分析のヒントが得られそうだ。



(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)



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