ページの先頭です。本文を読み飛ばして、このサイトのメニューなどを読む

 
【ヘレステスト2日目レポート 1】

ロータスが最速、ハミルトンがクラッシュ!

2013-2-8 0:54


 2月6日、ヘレス合同テスト2日目はロマン・グロージャンがトップタイムを記録した。

 グロージャンは午後に持ち込まれた3コンパウンド全てを使い、3回のアタックランを行なって出したタイムだ。いずれも1分18秒台から始まり、1周のナーシングラップを挟んで1分19秒台に落ちるという傾向。路面コンディションの根本的な改善はなく、タイヤのグレイニングも多いため、単純なタイムの比較は意味がない。グロージャンの表情は相変わらずの明るさだ。

 朝は気温5.9度、路面温度7.8度というコンディションながら、この日も快晴のテスト日より。午前中は各チームとも様々な空力パーツ比較や一定速走行による気流データ収集を行なう。多くのチームが前途タイヤ周辺に気流センサーを搭載しており、タイヤの走行中の変形による空力的影響の確認作業を行なっている。コンパウンドのグリップやデグラデーションという意味でのタイヤテストはできなくとも、こうした作業をここで行なった上で次のバルセロナに臨みたいのだ。

 9時31分にトロロッソがターン10〜11でストップ、そして10時46分には衝撃的な事故が起きた。バックストレートエンドでルイス・ハミルトンのメルセデスAMGが真っ直ぐコースオフし、タイヤバリアに突っ込んだのだ。



 タイヤバリア表面のベルトが変形していたものの、ハミルトンは程なくして自力でマシンから降り、マシンはノーズとフロントサスペンションの一部が破損したのみだった。メルセデスは初日に続いてわずか15周で早くもテスト2日目を切り上げることとなったが、ハミルトンはさほど慌てた様子もなかった。

「インスタレーションをしてから新品タイヤに換えて走り始めて数周でトラブルが発生したけど、クルマのフィーリングの良さを確認するのには充分だった。マシンバランスにはとても満足しているし、これから開発を進めていく上で良い基盤ができていると思う。ブレーキを踏んで一瞬は効いたんだけど、そのままペダルが奥までいってしまったんだ(苦笑)。後は衝突に備えることしかできなかったけど、そんなに大きな衝撃ではなかったよ」

「横からぶつかったらサイドポッドに大きくダメージを負ってしまうから、ステアリングを切らなかったんだ。真っ直ぐにぶつかればノーズだけで済むからね」

 ダウンフォース不足も指摘しているが、これはマクラーレンと比較しての話であり、充分に想定内といった様子だ。

 12時41分には、この日の朝にマルシアのセカンドシートに座ることが発表されたルイス・ラジアがストレート上で止まってこの日3回目の赤旗。セッション終了直前の16時55分には、グロージャンとニコ・ヒュルケンベルグが時を同じくしてコース上にストップ。おそらく燃料タンクのフューエルアウトチェックだろう。気温は15度、路面温度は25度まで上がったが、初日に比べると肌寒さは否定できない1日だった。



(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)



ページの終端です。ページの先頭に戻る