ルイス・ハミルトンのメルセデス移籍はマネジメントの金銭目的? イギリス人ジャーナリストのトニー・ドジンズが個人の見解として述べたのを掲載した『SPEED WEEK』の記事をGMMが再編集して記事にした3次情報。それを日本語に翻訳したものは4次情報・・・・・・。
確かにサイモン・フラーはエンタメ系のマネジメントだろうが、仮に金銭を理由にハミルトンにメルセデス移籍を勧めたとしても、ハミルトンとてそれを鵜呑みにするほど馬鹿ではない。これまで散々質問が繰り返されてきたように、メルセデスに移籍すればこれまでのように勝てないことは誰にでも分かる。
それでも移籍を決めた彼の決断を責める権利など誰にもあるまい。新しいチャレンジがしたかったからでも、お金でも、マクラーレンに嫌気がさしたからでもいいが、移籍の本当の理由は彼自身にしか分からない。イギリス人として、母国が誇る一流ドライバーの二流チーム移籍をマネジメントのせいにしたがる気持ちは分からないではないが、1996年に低迷のどん底にあったフェラーリに移籍したミハエル・シューマッハと同じで、その成否が結論づけられるまでは何年も必要だ。
(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)