エイドリアン・スーティル、フォース・インディアでシート合わせ 今週エイドリアン・スーティルがフォースインディアのファクトリーでシート合わせを行なったとチーム広報が認めている。つまりチーム側にはバルセロナ合同テストに参加させる意向があるということだ。
フォースインディアはかねてからジュール・ビアンキかスーティルかで揺れている。これはつまり、ビアンキを乗せることでどれだけの条件がフェラーリから引き出せるのか、その駆け引きを続けている状況だとみて間違いない。あわよくば2014年のエンジン代金、ギアボックス代金、KERS代金を無料にしようというわけだ。それとは別に、ビジェイ・マリヤの財政難が報じられている昨今だけに、チームも目の前の資金確保に躍起になっている可能性もある。
スーティルや小林可夢偉など対抗馬を立てているのも、先日のチーム側の「ビアンキはリザーブにしたい」との発言も、フェラーリに対する駆け引きだとみれば合点がいく。
ビアンキの動向によっては、1月からフェラーリのサードドライバーを目指して交渉を続けているとみられる小林可夢偉にも影響が及ぶだけに、目が離せない。チームは週明け、つまりバルセロナ・テストの直前まで走行ラインナップは公表しないとしているが、最終決定が刻々と近付いてきていることは間違いない。
(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)