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Red Bull Racing Can 世界への切符を手にするのは?!

カテゴリ : 
F1ライフニュース
2011-5-1 3:48

 学生たちがRed Bull缶を利用した自作ラジオコントロールモデル(R/C)MINI-Zで競う

“Red Bull Racing Can”

イベント決勝大会が、4月29日に六本木Pit Stop Circuit Laungeにて開催されました。

 このイベントはスピードも競われるのですが、レッドブルの缶を使ってボディをデコレーションし、そのクリエイティビティも競われるのが特徴です。

 本大会は関東・中部・関西・九州の4地区で行われた予選大会を勝ち上がった8名のファイナリストたちによって争われます。優勝商品は、なんと2011年F1日本グランプリ観戦ペアチケット。 しかも! この戦いを勝ち残ると、世界各地で勝ち上がってきた代表選手たちと “Red Bull F1 Teamのファクトリーでの世界戦” に招待出場できる権利が獲得できる熱いもの! レース好き & RedBull好きとしては行かない手はありません。

Red Bull Racing Can 2 Red Bull Racing Can 2 Red Bull Racing Can 2 Red Bull Racing Can 5 さっそく会場に向かってみると、おなじみの場所が学生でいっぱい! いつもとちょっと違う雰囲気かも? 

さっそく審査が行われてる模様ですが……ん? F1ファンのみなさんにもおなじみの顔が!?

 そう、今回の審査員には我らが? 「おぐタン」こと、小倉茂徳さんが参加されています。車の話となると、いつもながらとても楽しそうです。

 小倉さんは東京大会の審査員もなさったそうですよ。他の審査員は(社)日本パッケージ協会理事の田川雅一さん。また今回のイベントのベース車両を開発製造しているメーカー、京商株式会社より高橋恵太さんの3名。ちなみに高橋さんはボディ開発を担当していますが、無類のF1好きでもあるんです。

 進行役のMC2名も大学生。学生による学生のためのイベントのようですが、どちらも手慣れた感じでしたよ。

 ちなみに大会運営もほとんど全てがRedBullのインターンシップの学生たちによるものだそうです。企画から予算管理、審査員との交渉、運営まで彼らが考えて実行するそうです。

 レッドブルの躍動感ある雰囲気は、こんな制度を持っているところからも生まれるのかも?


さて参加車両はこちら

Red Bull Racing Can 1
#1 Tokyo Finalist
日本大学 平田知明輝さんの作品
コンセプト:牛のように力強く、天を翔ける!
Red Bull Racing Can 2
#2 Fukuoka Finalist
麻生工科自動車大学校 鬼塚益生さんの作品
コンセプト:RBR McLaren F1 ル・マン参戦
Red Bull Racing Can 3
#3 Tokyo Finalist
日本大学 有路亮平さんの作品
コンセプト:レッドブルの要素を立体化し、RedBullカラーである3色を光で表現しました
Red Bull Racing Can 4
#4 Osaka Finalist
関西学院大学 濱口昌紀さんの作品
コンセプト:誰よりも強そうな車を作りました
Red Bull Racing Can 5
#5 Tokyo Finalist
慶応義塾大学 佐藤翔一さんの作品
コンセプト:未来のレーシングマシンをコンセプトにデザインしました
Red Bull Racing Can 6
#6 Osaka Finalist
関西大学 松浦武司さんの作品
コンセプト:既存の概念にとらわれないマシンにしました!
Red Bull Racing Can 7
#7 Tokyo Finalist
慶応義塾大学 山崎陽平さんの作品
コンセプト:乳牛がレッドブルを飲んで赤雄牛に…!?
Red Bull Racing Can 8
#8 Nagoya Finalist
名古屋芸術大学 前原圭祐さんの作品
コンセプト:ブルモービル、翼をさずかる

プレゼンも大事です

 参加者がマシンデザインにかける思いを、審査員を前にプレゼンテーション。ぱっと見ただけでは分からない思いやコダワリを、短時間で海千山千の審査員に伝えなければなりません。これは学生にとっては貴重な経験かも? みなさん明るく上手に伝えていましたよ。

 そんな学生たちのプレゼンを聴く時の、おぐタンの眼光は鋭いのでした。

 名言1:デザインだけでなく「車は走ってナンボ」という部分もある。
 名言2:頭で考えて、実際に手を動かして創ることが素晴らしい


 さすがはアメリカの自動車技術者協会、SAE Internationalスタッフのお言葉であります。


レギュレーション

テクニカルレギュレーションもあったりしますが、ざっくり採点ルールをご紹介。

Car Design
ゲストジャッジ3名が、ファイナリストの作品を採点。ジャッジ1名につき20点満点で採点。

Public Vote
Red Bull Racing Can 16 オーディエンスたちがお気に入りのファイナリストの作品にRedBullのプルタブを投票。得票数の多いファイナリストから20点満点で審査

Driving Skill
特設ステージ上で走らせたタイムで得点を決定。


レースは真剣!?

 形は何でもアリなので、さながらチキチキマシン猛レース(古っ)的な様相。しかしグリッドは神聖。スタートを待つため整列すれば、F1もRed Bull Racing Canレースも、同様の緊張感……?

Red Bull Racing Can 29 Red Bull Racing Can 30 Red Bull Racing Can 30 Red Bull Racing Can 31

 レースは工科自動車大学校らしく、レーシングマシンとしてのスタイルを崩さずに缶を使った、鬼塚選手のマシンが速かったのでした。

 とはいえ、速さを追求するだけではなく、楽しいことが大事なこのイベント。
オーディエンスの歓声はあらぬ方向に突っ走るマシンに向けられるのでした(まぁレッドブルのカクテルが、ちょいと入ってますからね〜)。

 そんなこんなで、赤雄牛を分離させ障害物にしてライバルをかく乱する作戦に出た、松浦選手のマシンなど、非常に見応えのあるものでした。山崎選手のツノが横に大きく張り出したマシンは、防御のためでもあるらしいし……。いずれにしても何でもアリが非常に楽しいのでした。

評決のとき

Red Bull Racing Can 34 Red Bull Racing Can 35 Red Bull Racing Can winner in Japan

 総合優勝・日本代表はNagoya Finalist前原選手に決定。缶の特徴を有効に使いながら、細かい部分にメカっぽさを出し、また車としての走行性能を下げなかったのが勝因でしょうか。世界戦行きは本人もびっくりの様子でしたよ。

 楽しさと何でもアリでありつつも、厳しい勝敗があるのがRedBullイベント。勝ち負けがあるからこそ、そこに涙と笑顔が生まれ、それゆえにオーディエンスが楽しいこともある……。

 あ、写真は意図的なチョイスで、泣いてる人はいませんよ(笑)。

 学生の「楽しむ」力は周囲に元気を与えますね! レッドブルは2009年にはRED BULL BOX CART RACEを開催したりと、楽しむイベント作りが本当に上手。これを会社でやっちゃうんだからスゴい。

 このようなイベントを通じてレッドブルファンになっていくと、たまたまレースを観た時には、観戦の軸にレッドブルチームを置くことになるハズ。初観戦から応援する軸があるとレースファンになりやすいんですよね。

 これを機会にF1ファンが増えるといいですね!

※ベース車両

 今回のクリエイティブなマシンたちのベースとなった車両は、京商製のミニッツというラジコン(R/C)です。ミニッツはその小さなサイズからは想像できないほど高性能で、ファンユースから競技までをサポートします。F1タイプもありますよ。


F1ライフ的感想は

 いや〜、面白くて楽しかった!

 個人的にはこの完成度の高い牛のオブジェが載ったマシンが勝つと思ってました。発泡スチロールでベースを創り、現物合わせで缶を貼り、ピンで留めた素晴らしい作品。

 しかしながらその巨大なオブジェのために重心が高く、コーナーリング性能が落ちたのが残念。とはいえこのマシンの魅力は迫力ある缶の牡牛。オブジェを小さくまとめるなんてことを考えずに解決してほしいところですね!

 あ、そうそう、これを機会にF1に興味を持たれた皆さん、会場ではチャンピオンのベッテル(当サイト表記ではフェッテル)の名前が上がっていましたが、レッドブルF1チームにはマーク・ウェバーというドライバーもいるんです。ベッテルみたいな華やかさはないですが、アンチヒーロー的な役回りも、ある意味レッドブル的? 噛めば噛むほど(あ、飲めば飲むほどかな?)味が出ますよ?

(text and photos by alabulka)

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