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【2011年第16戦韓国GP決勝】ベッテル、2度の世界王者として迎えた初レースを勝利

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レースリポート
2011-10-17 1:30
 ドライバーズ・チャンピオンシップを連覇したセバスチャン・ベッテルが、今シーズン10勝目を挙げました。2位からスタートしたオープニングラップでリードを奪うと、その後は的確なピットストップ戦略でトップの座をキープしました。彼は、1シーズン13勝というミハエル・シューマッハの記録に並ぶ可能性を持っています。ベッテルのチームメイトであるマーク・ウェバーが3位に入り、レッドブル・レーシングは、2年連続のコンストラクターズ・チャンピオンシップを獲得しました。レッドブル・レーシングの通算勝利数は、25勝となりました。
 
 韓国GPの週末は、金曜日にウェットコンディションでスタートしました。したがって、各チームは、予選と決勝に備えて、異なる燃料搭載量によるPZeroスリックタイヤのパフォーマンス評価を、わずか1時間の土曜日最終フリー走行で行わなければなりませんでした。昨年の初開催時は、セーフティカー先導のスタートだったため、韓国GPとしては初めてのドライコンディションでのスターティンググリッドに並んだ時点において、各チームには多数の確認できていない要素が存在していました。
 
 レッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルとマーク・ウェバーは、予選において、これまでとは異なる戦略を採りました。すなわち、PZeroレッド・スーパーソフト・タイヤのみを使用し、PZeroイエロー・ソフト・タイヤをレース用に温存したのです。これに対して、マクラーレンとフェラーリは、PZeroレッド・スーパーソフト・タイヤをできるだけ温存する戦略でした。3回のピットストップを行ったザウバーの小林可夢偉とセルジオ・ペレス、HRTのビタントニオ・リウッツィ以外の完走者は、すべて2回のピットストップでした。
 
 しかしながら、ベッテルは、第2スティントまでスーパーソフトで走り、最終スティントをソフト・タイヤで走行しました。すなわち、12秒差で勝利した彼には、すべてのタイヤセットを使用する必要が無かったのです。マーク・ウェバーは、ルイス・ハミルトンとの長いバトルの末、3位でフィニッシュしました。ハミルトンは、今シーズン初めてポールポジションを獲得しましたが、2位で終わりました:彼にとっては、ドイツGPでの優勝以来の表彰台となりました。2位から5位までの差は、わずか4秒でした。トロ・ロッソのハイメ・アルグエルスアリは、自己最高位タイとなる7位入賞を果たしました。彼は、ベッテルと同様の戦略を採り、2スティントをスーパーソフトで、最終の長いスティントをソフトで走りました。
 
 ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「私たちは、意図的に大胆なタイヤ選択を行い、金曜日の天候によって、各チームにはレースまでに十分なデータが無かったにもかかわらず、レース序盤のフルタンク状態において、スーパーソフト・タイヤは10週以上、ソフト・タイヤは20週以上パフォーマンスが発揮できることを確認できました。サーキットの路面状態が急速に良くなったことは明らかです。各チームの最初のピットストップ状況から、私たちは2ストップ作戦が主流となることを認識しました。これは、当初予想していた中の最も少ないストップ回数です。様々なタイヤ戦略が上手く機能しましたが、最終的には、ドライバーたちは、両コンパウンドのタイヤで非常に良いペースを維持していました?レース前には、4ストップもしくはそれ以上必要であるとか、深刻なデグラデーションを予測する声があったにもかかわらず、ベッテルは、最終ラップにソフト・タイヤでファステストラップを記録しているのです。最後に、レッドブル・レーシングの2度目のコンストラクターズ・チャンピオンシップ獲得を祝福したいと思います。彼らにとって素晴らしいシーズンになったと思います」
 
 今シーズン、ピレリのPZeroレッド・スーパーソフト・タイヤの使用は、韓国GPで最後となりました。これまで、モナコ、カナダ、ハンガリー、シンガポールで使用されてきました。残り3戦は、ソフトとミディアムのPZeroコンパウンドが選択されています。
 
 ピットストップサマリー 2011 韓国GP
 Vettel: SSU SSU (16) SN (34) 2
 Hamilton: SSU SSU (15) SN (33) 2
 Webber: SSU SN (14) SN (33) 2
 Button: SSU SSU (13) SN (34) 2
 Alonso: SSU SN (15) SN (37) 2
 Massa: SSU SN (14) SN (34) 2
 Alguersuari: SSN SSU (17) SN (37) 2
 Rosberg: SSU SN (13) SN (27) 2
 Buemi: SSN SN (14) SSU (36) 2
 Di Resta: SSU SSN (11) SN (31) 2
 Sutil: SN SSN (16) SN (35) 2
 Barrichello: SSN SN (10) SN (31) 2
 Senna: SN SU (13) SSU (30) 2
 Kovalainen: SSN SN (13) SN (38) 2
 Kobayashi: SN SSU (10) SSN (24) SSU (42) 3
 Perez: SN SSN (16) SSU (36) SSU (53) 3
 Trulli: SSN SN (12) SN (36) 2
 Glock: SN SN (16) SSN (41) 2
 Ricciardo: SN SN (16) SSN (41) 2
 D’Ambrosio: SN SN (16) SSN (38) 2
 Liuzzi: SN SN (1) SU (16) SSN (38) 3
 Maldonado: SN SN (16) DT (22) SN (28) 3NC
 Petrov: SSU SSU (14) 1NC
 Schumacher: SSN SN (14) 1NC
 最初のコラムはドライバーが最初に装着していたタイヤ
 最後のコラムはピットストップの総数
 S = Soft compound
 M = Medium compound
 N = New compound
 U = Used compound
 NC = Not classified

順位車番ドライバーチームLapsタイムSTPT
11S.フェッテルレッドブル-ルノー551:38:01.994225
23L.ハミルトンマクラーレン-メルセデス55+12.0 secs118
32M.ウェバーレッドブル-ルノー55+12.4 secs415
44J.バトンマクラーレン-メルセデス55+14.6 secs312
55F.アロンソフェラーリ55+15.6 secs610
66F.マッサフェラーリ55+25.1 secs58
719H.アルグエルスアリトロ・ロッソ-フェラーリ55+49.5 secs116
88N.ロズベルグメルセデス55+54.0 secs74
918S.ブエミトロ・ロッソ-フェラーリ55+62.7 secs132
1015P.ディ・レスタフォースインディア-メルセデス55+68.6 secs91
1114A.スーティルフォースインディア-メルセデス55+71.2 secs10
1211R.バリチェロウィリアムズ-コスワース55+93.0 secs18
139B.セナルノー54+1 Lap15
1420H.コヴァライネンロータス-ルノー54+1 Lap19
1516小林可夢偉ザウバー-フェラーリ54+1 Lap14
1617S.ペレスザウバー-フェラーリ54+1 Lap17
1721J.トゥルーリロータス-ルノー54+1 Lap20
1824T.グロックヴァージン-コスワース54+1 Lap21
1922D.リカルドヒスパニア-コスワース54+1 Lap24
2025J.ダンブロシオヴァージン-コスワース54+1 Lap22
2123V.リウッツィヒスパニア-コスワース52+3 Laps23
Ret12P.マルドナドウィリアムズ-コスワース30Engine16
Ret10V.ペトロフルノー16Accident8
Ret7M.シューマッハメルセデス15Accident12
(photos by Wri2)

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