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ロス・ブラウン「ルイス復活」と読む、ほか


2012-3-15 23:00
ロス・ブラウン「ルイス復活」と読む【autosport.com】
 僕もハミルトン推しなんで、嬉しい限り。というのはおいておいて……。
 先日米家さんから聞いた話によると、昨年のクルマの特性もルイスには不利に働いたんですよね? ブローディフューザー効かせながら走るスタイルが、ブレーキを奥まで突っ込むハミルトンに合わなかったって。

ハミやミハ様、コバヤシ選手に言えることですが、去年のマシンって彼らのドライビングスタイルに合ってなかったんです。BDFって、さっさとスロットルを全閉にしてバリバリって言わせてダウンフォースを出しながらコーナーを曲がっていくという走り方が速いので、ギリギリまでブレーキをガマンしてクイッと向きを変えるようなのは合わなかったんです。去年はタイヤもそういう面圧を上げてグリップが引き出せるようなタイヤじゃなくて、グニャ、ズルっていっちゃうようなタイヤでしたしね。


 ロス・ブラウン:そうはいっても、優勝はまだムリ【autosport.com】
分かってるけど、どっちやねん? 的な(笑)。確かに正確な力関係を把握するには数戦必要ですが、とりあえずの位置はこの2週間、特にマレーシアで分かるハズ。それまでは毎セッション一喜一憂できるのが楽しいですね。
これは、このチーム全員が絶対に明言しませんね。ミハ様も、優勝は?表彰台は?って聞いても、ノラリクラリの答ばかりだし。タイトル獲れるの?って聞かれて「自分が満足できれば良いし具体的な目標は掲げたくない」って答えるってことは、やっぱり自信ないと思わざるを得ないですよね……。
 そうそう、そこなんですよね。なんか期待できない感じが……。もちろんある程度オフィシャルなインタビューだということもあると思うのですが……。
 本当に勝てるマシンを持っていると、ドライバーさんたちは自然とシャープになるっぽいんですよね。
 日本のとあるドライバーは、ある年全く勝てない状況になったときだけ、パドックで笑顔でしたもん。チャンピオン狙ってる時は、全然そんなことなかったんです。不機嫌なんじゃないかと怖いくらい。で、その後のレースで予選2番手くらいを獲ったときに、友人たちに「明日勝てるからおいで」的な電話をしたらしい(笑)。
 その年はかなり良くない状態だったので「まさか〜」と聞き流していたのですが、本当に勝っちゃったんです。その時はじめて、あ、ドライバーには分かるんだな。って思いました。
 ということで、今後たびたび表情を聞くことになるかも(笑)? いつもと表情が違うかどうか分かるのは、いつも現地にいる人だけなので!
 あ、表情で思い出しましたが、今年のルイスはどうでしょう? 昨年鈴鹿で会見を見た時は、心ここにあらずな表情でしたが……?
そういう意味で言うと、自分たちでもまだ自信ないんでしょうね。勝てるかどうかのターゲット設定が正しいかどうかも分かってないだろうし。ちなみにフェラーリは「表彰台に乗れると思われるターゲット数値には届いていない」らしいですけどね(苦笑)。

 ハミは去年とはだいぶ違いますよ。リラックスしているというか、良い意味で力が抜けてる感じ? 普通にジョークとかも言えるようになりましたしね。「去年の僕のレースはカオスみたいだったから、ああはなりたくないね(笑)」とか。


レッドブルのエキゾーストまわり - 【formula1.com】
 フロア近くにあるトンネル部分(formula1.comのイラスト、水色の矢印部分)が意外と利いていたりしそうですが……。
 さて、それほど効果がなかったとされる最終アップデートですが、旧タイプも持ち込んでいるのでしょうか?


 ザウバーっぽいと言われていますが、見比べると全然違いますね。
排気管はリアサス内側に出す手法と、ザウバーやフェラーリみたいにリアタイヤの内側に出す方法と2種類あるんですが、レッドブルは前者から後者に換えたという意味でザウバー的な排気管と呼ばれています。が、RB8は元々コークボトル部のサイドから内側へ気流を取り込むようなコンセプトで作られているので、それがこの排気管と合致するのかどうか、というのが微妙みたいですね。


マクラーレンのエキゾーストまわり - 【formula1.com】
 マクラーレンはアップライトまわりの整流版に流す感じでしょうか。 エキゾーストまわりだけでなく、各チームのアップライトも比較したいですね。なんかスゴいカタチになっていそうな気がします。
 個人的にはアップライトの整流版に少しでもダウフォースが出れば、直接タイヤに力をかけられるので効果が大きいと思うのですが……。
これが前項目でいった“後者”の排気管の狙いですね。リアのアップライト周りは2009年あたりから開発が盛んになって、当時はダブルディフューザーの効果向上とも連携して「最も成長が期待できるエリア」と呼ばれたものです。どのマシンも、これでもかってくらいにウイング状のフィンがついていますよね。
 なるほど、アップライトまわりは2009年からの流れなのですね。ということは、ある程度開発が終わった部分なんでしょうか。
 ちょうど良い感じの写真がありましたので、ちょっと色補正をかけてみました。マクラーレンの処理はこんな感じです。凄く複雑なのにキレイに処理されているのは、さすがマクラーレンといったところでしょうか。
 補正した写真で、もう1つ気になったのですが、ディフューザーの後端はガーニー? なんか不思議な造形に見えますね。
これはディフューザーの後端に1枚薄いフィンが乗っかってて、そこだけ2重になっているような造形ですね。去年レッドブルが開幕戦で始めて、その後みんな真似したっていうやつです。
(text by Mineoki YONEYA and ALABULKA / photo by WRI2)

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