金曜日になり、ザウバーが来季のドライバーを発表。ここ数日の噂通り、エステバンがレギュラー昇格です。ちょっと緊張しつつも、しっかりと受け答えするエステバン。「F1ドライバーになれることが決まって特別な気分だよ。家族、チーム、スポンサーに感謝したい。もちろんF1の経験は少ないけど、3年間このチームでいっしょにやってきたし、現実というものを学んできたからね」。F1ドライバーになってもチェコペレみたいにならないでほしいなぁ（苦笑）。


　一方、モニシャも囲まれました。「いろんな要素を踏まえた上での決定であり、とても難しい決断だった」と、コバヤシ選手離脱にも残念さを滲ませました。「彼はドライバーとしても人間としても素晴らしい人物だから、ぜひともF1の世界には残ってほしい」とも言ってくれました。

　ここまで発表が遅くなったのは、モニシャがなんとかコバヤシ選手をチームに残せないか模索してきたからなのでしょう。もしかすると、誰よりも一番彼を残したかったのはモニシャかも知れません。「来年になったらカムイが恋しくなるに決まっている」とまで言ってくれました。この発表が一番つらかったのも彼女かもしれません。ですから、彼女の気持ちを察してあげましょう。

（text and photo by Mineoki YONEYA）