『l'Equipe』の取材に対して「良い方向に向かっている」と語ったというグロージャン。まぁ、聞かれたらもちろんそう語りますわな……。

　コバヤシ選手もそう言ってたけど、ドライバー側からすると「チームがどう考えているかは全く分からない」というのが正直なところなんでしょう。てゆうか、分かってたらこんなに交渉にも時間はかかってないだろうし。

　シートを確定させるために自分に何が必要なのか？ それがはっきりしないから、今ひとつ動くのが難しいという状況ですよね。コバヤシ選手の場合はその金額であり、グロージャンの場合はチームを納得させる「ミスしません」の誓約書なのかなんなのか。

　ちなみにロータスと話をしているもう1人のドライバー、Bセナは既報の通り15億円くらいのスポンサーを持っていますが、ジレットはRexonaと同業他社でぶつかるので参入できなくなるので、多少はその規模も小さくなるはず。そもそも、ロータスはBセナのパフォーマンスを明確なデータとして知っていますからね。ランキング3位を目指すなら、彼を乗せるようなことはしないでしょう……。

　「聞かれても答えようがないから困るんですよ」ってコバヤシ選手も言ってました。「わからへんのやから、どう答えていいかわからへん」って。シーズン終盤はメディア関係者もその質問ばかりだったから、本人もかなりストレスだったみたいです。シーズンが終わった今だからこそ、そう明かしてくれましたけどね。

　さっさと噂のタイトルスポンサー契約がまとまって、資金面の心配がなくなって、能力優先でコバヤシ選手と契約してくれれば良いんですけどねっ！

●グロージャン、ロータス残留に自信。「いい状況」
http://as-web.jp/news/info.php?c_id=1&no=45564

（text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2）