年末年始のお休みには、ゆっくり読書でもしたいものです。F1関連の書籍も、実はたくさんあります。この機会に改めてじっくりと読んでみてはいかがでしょうか?
というわけで、こちらのコーナーでは数回に分けてF1関連書籍をご紹介していきたいと思います。F1LIFEによるレビューも参考にしてみてくださいね。
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ルイス・ハミルトン マイ・ストーリー ルイス・ハミルトン
内容紹介(Amazon.comより)
僕は、僕自身に対する最大の批判者でもある。
若き天才ドライバーはどのようにして生まれたのか?
逆境をどう捉えるかで人生は変わっていくことをルイスは教えてくれる。
最終ラップを走っている間、僕はセナとプロストが出走したすばらしいレースのいくつかを思い出していた。
様々な想像が頭の中を駆けめぐった。(中略)
セナとプロストは、僕が小さい頃から憧れていたF1の最初のヒーローだった。
彼らにはいつも刺激を受け、想像力をかき立てられてきた。
あの瞬間、ヒーローたちへの思いが僕の心の中に怒涛のように流れ込んでくるのを、
僕は押しとどめることができなかったんだ。
この富士での優勝が、僕の人生における最高のレースになった。(本文より抜粋)
レビューハミルトン自身が綴った(というかたちになっている)本。
基本はデビューイヤーとなった2007年のシーズンを語る手記をまとめたもので、アロンソとの確執もいろいろ言われましたが、彼がどのように戦ったが生々しく分かる内容。レース自体の話だけでなく、自身の生い立ちなども含まれています。
優勝争いをしているドライバーの手記的な本というのはあまりないので、貴重。ハミルトンのファン以外にも読んでもらいたい本です。
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F1最強「事情通」読本―もっとレースを楽しむためのここだけの話 尾張 正博
内容紹介(Amazon.comより)
全レース現地取材のジャーナリスト、尾張正博が斬る!
往年のF1ファンはもちろん、「小林可夢偉」って何て読むの?という人まで楽しめる、ここだけの話。
【目次】
★第1章 日本に現れた「20年にひとり!」の大器
世界が認めた逸材「可夢偉」とは?
これまでの8人のフル参戦ドライバーと違う点
「カムイ伝」説
小林可夢偉相関図
★第2章 現役最速ドライバー8人の裏事情
良くも悪くもF1界の「皇帝」 ミハエル・シューマッハ
ラテンの血が騒ぎすぎる! フェルナンド・アロンソ
幼少時から試練の連続 ルイス・ハミルトン
我が世の春を謳歌中だが…… ジェンソン・バトン
7つの最年少記録を持つ次期王者 セバスチャン・ベッテル
天国と地獄を2度往復 フェリペ・マッサ
ほか
★第3章 参戦12チームの政治・経済・人事
可夢偉で復活を期す! サウバー
フィアット傘下になろうとも別格扱い フェラーリ
ロン・デニスが退いて新体制2年目 マクラーレン
ドイツ国民の夢を背負う メルセデスGP
ニューウェイ加入で好転 レッドブル
ドライバーではなくクルマ優先 ウイリアムズ
撤退の危機を乗り越えて…… ルノー
金銭的に厳しいシーズン トロロッソ
財政不安のないプライベーター フォース・インディア
新規参入 ヴァージン、ロータス、HRT
★第4章 覚えておきたい20人の名(迷)ドライバー
アイルトン・セナ、ジム・クラーク、アラン・プロスト、ニキ・ラウダ、ファン・マヌエル・ファンジオ
ジャッキー・スチュワート、ジル・ビルヌーブ、ネルソン・ピケ、ナイジェル・マンセル
ミカ・ハッキネン、フランソワ・セベール、ロニー・ピーターソン、ケケ・ロズベルグ
ほか
★第5章 語り継ぐべき衝撃・感動的レースTOP10
1993年ヨーロッパGP、1992年モナコGP、1984年モナコGP、1990年日本GP
2005年日本GP、2004年フランスGP、1991年ブラジルGP、1987年イギリスGP
1988年イタリアGP、2008年ブラジルGP
★第6章 時代を変え、栄華を謳歌した名車たち
名機コスワース・DFVとのコラボ ロータス49(67~70年)
6年間も使用されたロングセラーマシン マクラーレンM23(73~78年)
水平対向12気筒の名車 フェラーリ312T(75年)
F1初の6輪車 ティレルP34(76~77年)
ウイングカーの先鞭 ロータス78(77~78年前期)
ほか
★第7章 コースの特徴&サーキット評価
鈴鹿インターナショナルレーシングコース、サーキット・デ・スパ―フランコルシャン
シルバーストーン・サーキット、イスタンブール・パーク・サーキット
アウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ、サーキット・ジル・ビルヌーブ
サーキット・デ・カタロニア、ホッケンハイムリンク、マリーナ・ベイ・ストリート・サーキット
ほか
レビュー上記の説明を見ても分かる通り、初心者向けの本です。データは2010年時点のものですが、さほど大きく変わった部分は少ないですし(2013年に可夢偉選手が見られないとしたら非常に残念ですが)、これからF1を見始めたいという人には最適な1冊でしょう。
似たようないい加減な本もありますが、現地で取材をしているジャーナリストが書いたこういう初心者向けの本はこれだけです。
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トヨタF1写真集『全140戦の記憶』―Time to say goodbye 熱田 護
内容紹介&レビューパナソニック・トヨタ・レーシングを極めて近い場所で撮り続けてきた熱田護カメラマンによる写真集。2009年の撤退を受けてまとめられた1冊です。
サードドライバーを務め、最後にレースドライバーとしてデビューした小林可夢偉のインタビューも掲載されていますし、その他にもヤルノ・トゥルーリからのメッセージ、2005年までTMGでF1活動の中核を担った高橋敬三モータースポーツ部長のインタビューも収録。
1つのF1チームの始まりから終わりまで、そこで戦う人々の思いが凝縮された1冊です。
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熱田護 F1写真集Turn in(ターン・イン) 熱田 護
内容紹介『Number』等のカメラマンとして活躍中の熱田護が過去十数年の集大成として、敬愛する故アイルトン・セナをはじめF1シーンのベストショット80点を厳選した決定版オールカラー写真集。
瞬く間に彼方へ飛び去ろうとする秒速30万キロメートルの可視光。
単眼の精密機械に納められたその光はここでフォーミュラ1の抒情詩を描く。F1の一瞬を捉えた写真集。
頂上に闘う者たちを照らし、彼らの大いなる絶望と焦燥、一点の光明を確かに描きながらも瞬く間に彼方へ飛び去ろうとした秒速30万キロメートルの可視光を、ひとりの男がわし掴みに奪い、ねじ伏せた。
単眼の精密機械に納められたその光は、いまここで、フォーミュラ1の抒情詩を描くべく不動の精神を保っている・・・
レビュー「報道」写真じゃなくて「芸術」写真を撮る数少ないグランプリフォトグラファーの一人である熱田カメラマンの、自身の集大成という写真集。
セナを中心に、アレジ、ハッキネン、シューマッハなど様々なシーンが芸術的に切り取られています。デジタルカメラになる前のフィルム時代の質感というのも、こうした写真集で味わってみるのも良いものです。