ハミのメルセデスAMG移籍についてはなんやかんや言われてきてましたが、なかなか厳しいでしょうね。
2012年の低迷はロイック・ビゴワの解任と空力部門体制再構築のため、とロス・ブラウンは語っているわけですが、このチームの問題はそんな単純なものじゃありませんから……。チャンピオンを争えるチームになるためには、チーム全体の底上げが必要です。つまり、いまのところこのチームは2流以下でしかないのです。
そもそも、このチームは"良く曲がる"クルマを作れた試しがありません。ミハ様もニコちゃんもオーバー傾向のマシンが好きだと分かっていながら、ずっとできてません。てゆうかBAR時代から、伝統的にアンダーステアなマシンしか作れないチームなのです。これはオーバー好きのハミにとっては手痛いです。摩耗が厳しくなる2013年タイヤでは、さらにツラくなるでしょう。
2009年のタイトル獲得はレギュレーションが大きく変わったがゆえの例外でしたが、その勢いもシーズン前半だけでした。そういう意味では、彼らは2013年は準備期間と捉えて、大きくレギュレーションが変わる2014年に向けた準備に比重を置くのかも。ハミにとっても、2014年にいきなり移籍するよりも、2013年は捨ててでも2014年に向けたマシン作りから参加したほうがオイシイという判断かもしれません。
そういう意味では、メルセデスAMGとハミの動向を判断するのは2014年まで待ったほうがいいのかもしれませんね。
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Ross Brawn says aero staff changes were key to Mercedes' F1 slumphttp://www.autosport.com/news/report.php/id/104970(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2)