日本から近く、なおかつ大都市上海での開催とあって、観戦にも行きやすいレースだ。東京からは3時間、福岡からなら1時間半のフライトで到着してしまう。
サーキットは上海の街からクルマで約45分ほど郊外に行った嘉定区にあるが、数年前からは地下鉄11号線が開通してサーキットの目の前に駅ができ、街からのアクセスが飛躍的に向上した。街中に宿泊して地下鉄で通うというスタイルでOKだ。
中国GPというと観客が少ないというイメージを抱きがちだが、近年は土曜・日曜はかなりの観客が訪れて満員になる。観客エリアも各種ブースやフードコートなど、大いに盛り上がりを見せる。あの巨大なグランドスタンドも必見だ。
気候は日本とほとんど変わらないくらいだが、雨が降ると寒くなることがある。大気汚染の影響でどんよりと曇っていることが多いのも特徴。食品への不安を抱く人もいるだろうが、少なくとも上海市街では日本系のレストランチェーンも多く、さほど不安はないだろう。もちろん、中華料理も高級なものから安価なものまで一度はトライしてみても良いだろう。
昨今の日中関係の悪化から不安を覚える人もいるだろうが、上海の人々はほとんどがそういったことには無関心で、むしろ街中には日本語が溢れかえっている。観光地などでは日本語ができる人も少なくない。節度を持った行動をしている限り、大きな問題はないだろう。
大都市であり観光都市でもある上海だけに、高層ビルが建ち並ぶ浦東エリアや、戦前の居留地の美しい雰囲気を残す外灘エリア、ショッピング南京東路・西路、日本色の強い虹橋エリアなど、訪れる場所には事欠かない。サーキットの外でも観光で充分に楽しむことができるだろう。
【現地直送フォトギャラリー】●
2012年中国GP - パドック ●
2012年中国GP - F1ビレッジ●
2012年中国GP - ビューティー●
2012年中国GP - 番外編(text by Mineoki YONEYA / photo by Wri2, Mineoki YONEYA)